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コラム:転職の技術
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第7章
2001/05/21

ベンチャーへの転職はリスクが大きい?

転職先に外資系ベンチャー企業を紹介すると、『リスクはどうでしょうか?うまくいかない可能性は?大丈夫でしょうか?』こんな質問を良く受ける。私はそんななときに『2年は大丈夫でしょうが、5年先も大きな成長を遂げているかどうかは判らない。』よほど特定分野でしっかりとシェアを確保し安定成長の望める会社で無い限り、私はこのように回答する事にしている。でもその企業に強く推薦する場合がある。なぜだろうか。

個人のキャリアアッププランとしての成功と、企業として成功していくかと言う事は別に考えたい。例えば、AさんはTOEIC800点、開発部門でソフトウェアの開発を行なっているとしよう。年令は27才、大学を出て5年間開発だけを経験してきた。今後もこの延長で英語を生かす機会もあまりない。40才までソフト開発ができるとも思ってない。そんな時に米国の外資系企業で英語の出来るソフトエンジニアを求めている。仕事はプリセールでコンサルタント的仕事でもある。社員は30人。人が少ないので米国本社との技術的交渉も、問い合わせも自分で行なう必要がある。Aさんはそんな時はこのような企業があれば絶対転職すべきであろう。例え4年で企業としてうまく行かなくなったとしても、その間英語力を磨き、客先に出向きITコンサル経験を蓄積し、国際感覚、交渉力を付けたとすればそれはAさんにとっての大成功ではなかろうか。次の転職は相当な年俸で迎える企業が続出となる。

今週は少し長くなるが、ベンチャーハビタット(株)サンブリッジ社長(元日本オラクル初代社長)アレン・マイナー氏から弊社に頂いたITエンジニアの方へのメッセージを掲載させていただきます。

<ITエンジニアのみなさんへ>
株式会社サンブリッジ代表取締役社長 アレン・マイナー

このごろ日本国内でも魅力的なITベンチャーが次々と現われ始めました。また、海外からも、面白い会社が多数、日本に参入してきています。このような企業は、各人のフルポテンシャルを引き出そうと懸命です。 というのは、企業自体の発展の大きな原動力は、各人の能力によるからです。

ITエンジニアにとっても、社会的に大きく変化のある昨今、全力を発揮して仕事を通して社会貢献するチャンスがたくさんあると思います。特に新しいことを始めるときは、人間にはより大きなエネルギーが湧くものだと感じます。私について言えば、大企業の仲間入りをしたオラクルにいた頃より、(株)サンブリッジという会社を始めてからの方がエキサイティングだし、自分自身、よりパッションを感じています。皆さんも是非、こういう毎日を味わって欲しいと思います。

さて、今は、転職を考えるにはめったにこないほど面白いタイミングだと思います。次のステージへのチャレンジは、今こそ絶好の時。キャリアマインドを持って動き出すことをお勧めします。

<「Dr.まりりんの転職クリニック」より抜粋>

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