コンサルはモラトリアム? | ケンゾウの戦略コンサル物語 | IT転職 エージェント リーベル


ケンゾウの戦略コンサル物語

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筆者プロフィール: ケンゾウ
大学院修了後、メーカーでエンジニアとして勤務。その後、外資系の戦略コンサルティングファームに転職。幾多の苦労を重ねながらも、数年間をそのファームで過ごした後に卒業し、現在は投資ファンドで働いている。

第23話
コンサルはモラトリアム?

何気ない一言

こんにちは、ケンゾウです。以前、コンサルには成長意欲の高い人が集まってくるというような話を書いたことがあるかと思います。それでは、コンサルに入ってくる人は、どんな将来像をイメージして入ってくるのでしょうか?

あるとき、先にファームを卒業した先輩と飲んでいた時、「まあ、コンサルに来る時点でやりたい事がはっきりしてないわけだからね。一種のモラトリアムだよね。」と言われて、なるほどなあと思ったことがあります。その人は別にネガティブな意味ではなく、何気なく言ったのだと思いますが、妙な納得感がありました。

確かに、将来やりたい事がはっきりしていれば、その道を極めるべくキャリアアップするのが本当は近道で、マーケティングを極めたいのであれば、マーケティング力に定評のある会社に転職してスキルを磨けばよいでしょうし、経営者になりたいのであれば、起業するのが一番近道なわけです(又は自分の会社で結果を出して社長を目指す?)。

そう考えると、戦略ファームに来るということは、そこまで明確にキャリアのビジョンが描けているわけではないけれど、もっと自分は成長できるのではないかと考え、スキルを高める機会を求めてやって来ているわけで、「ここで数年間がんばって、その後のキャリアについてはそれから考えよう」と考えている人が多くいても不思議ではありません。(もちろん、自分のキャリアにしっかりとしたビジョンを持っているコンサルタントもいますけどね)

モラトリアムの正しい過ごし方(?)

実際に、若手コンサルタントの間で「卒業したら、次の仕事、どうしようかな〜」という感じの会話がなされることは良くある話で、こうなると、まさにモラトリアムと言われても反論できませんね。

ただ、私はそうやってモラトリアム期間を過ごすのは、悪いことだとは思いません。別に遊んでいるわけではなく、ハードに仕事をし、いろいろな経験を積みながらじっくりと考えることが出来るわけですので、ある意味で非常に貴重な時間だと思っています。

以前も書きましたが、戦略ファームで数年間過ごすと、卒業後の転職先の選択肢に大きな広がりが出てきます。エンジニアだった私が投資業に転身できるくらいですから(笑)。この事実は決定的に重要だと思っていて、日本では、大学生は企業に関する知識が非常に限定的なまま就職先を決めているのが実状だと思います。最近はネットで情報が得られるので改善されたとはいっても、まだまだインターンシップを受け入れる企業もそれほど多くなく、メディアを通じて得られる企業のイメージで就職先を決めているのではないでしょうか。大学生の就職ランキングを見ると、私からすると「???」と思うような企業が変わらずランキング上位に入っていたりしており、内情を知る機会が無いんだろうなと思ってしまいます。

何が言いたいかというと、そうやって良くわからないまま選んだ企業や職種が、自分に合わなかったということや、社会人になってもっと面白そうな職種を知った、ということもあるかもしれません。そんな時、転職をしようと思っても、第二新卒でも無い限り、基本的には現職の実務経験によって、転職先が大きく制約されてしまうのが実態だと思います。

そういう意味では、戦略ファームに転職し、いろいろな業界のクライアントと仕事をし、様々なバックグラウンドを持つ同僚から前職の話を聞き、プロジェクトの合間に転職活動をしながら自分が何をやりたいのか、どんな会社とならフィット感がありそうかを、時間をかけて探すことが出来るというのは、ある意味、非常に贅沢な状況だと思うのです。

なので、ハードワークを頑張って、クライアントにバリューを提供することがきちんと出来ているのであれば、モラトリアムで自分のやりたい事を探すというのも悪く無いと思いますよ。

(次回につづく)

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