『エンプロイアビリティー』とは雇用する(Employ)と能力(Ability)を組み合わせた言葉で『市場で雇用され得る能力』、外部企業で雇用される為の市場価値を示す指標です。
日本は従来、特に大企業は終身雇用を前提として、企業も社員もその企業の中での能力や価値を上げることに注力してきました。判りやすく言うと、昇進がその会社で働くモチベーションを上げていく原動力になっていたと思います。
しかし、ここ数年はこの考えがまったく崩壊しています。企業は社員の固定化が人件費膨張につながり、企業競争力を下げると原因となってきました。そして突然実力主義に変わったといっているのが現在の日本企業の実態です。
しかし、企業の考え方が変わっても、個人・社員は今までの会社でのキャリア・職歴は変える事はできません。そして突然『エンプロイアビリティー』を問われた時に愕然としている方が多くおります。特に、その会社で今しか役に立たない仕事、その会社にいる限りは生涯活用できるが外部企業では評価されない仕事、企業固有型仕事をしてきた方に発生しています。
リーベルでは、転職相談にお越し頂いている多くの方に『エンプロイアビリティー』を認識して、それをさらに高める事をご提案しています。今後企業が成長し、優秀な人材を確保していくためには、企業内においても社員の『エンプロイアビリティー』を向上させる努力をしていくべきと思います。
企業が社員の『エンプロイアビリティー』を向上させるという事は、他社に転職される可能性も高くなります。しかしこれが、企業・個人お互いが緊張関係をもって雇用関係にあると言う事で本来望ましい姿と思います。
『エンプロイアビリティー』も具体的には常に変化しています。5年先には今と大きく変わっているかも知れません。企業は5年の長期計画も毎年ローリングで見直しをしていきます。私達も自分の『エンプロイアビリティー』の数年先を見据え、そして常に市場の変化を感じ取り軌道修正して行く事が重要です。感度を鋭く磨いておきましょう。