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コラム:転職の技術
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第1101章
2022/12/23

いろんな転職理由があって良い。本当の転職理由を大切にしましょう。

今回が2022年最後のコラムになります。今年も1年とても早かったです。私はリーベルに入って少し前に4年目に入りまして、この3年間を振り返ってみて、本当にいろんな思いを持った方、いろんな転職理由の方とお会いしたなぁと思いました。今後も転職を希望する方の思いにより近づき、その方々の『本当の』転職理由を叶えるために何ができるか、そこを見失うことなくご支援をしていきたいと思っています。

『本当の』転職理由と書きましたが、本当に叶えたい事は必ずしも面接で堂々と話せるものばかりでは無いと思います。例えば、現職の上司とどうしてもコミュニケーションがうまく取れず心が疲れてきた、家庭の事情で年収を上げる必要がある、評価されていて責任の大きな仕事を期待されているけれどそこへのモチベーションがわかなくて辛い、残業がしんどい…などなど。

面接では言いづらいけれど、これらの本当の理由を解消することは、人生をより楽しく過ごすためにとても大切なことです。なので、マイナスな感情だから良くないのかなと思って諦めたり、後ろめたいと思う必要は無く、信頼できるキャリアコンサルタントにはしっかりとこれらの気持ちはお話しして、どういう風に面接で伝えるべきか、これらの本当の転職理由を叶えるためにはどういった企業に挑戦するべきなのか、一緒に作戦を練っていただきたいです。一見言いづらい転職理由だったとしても、それらの気持ちを深掘っていけば、業務内容やキャリアに繋がる転職理由として、面接で話せることが多いです。

例えば、責任の大きな仕事を徐々に任されるようになってきたけれどそれが辛くて転職を考えるようになったAさんです。Aさんは人とコミュニケーションを沢山取る仕事よりは技術に集中する事が好きな職人気質な方でした。ただ、客観的に見るととてもコミュニケーション力が高く周りから好かれるお人柄という事もあり、会社としてはマネジメントを期待して徐々にリーダーを任せるようになっていました。リーダーとして成功もしていましたので会社としては更に責任の大きな仕事を任せていこうとしていたのですが、本人は実はそれらの仕事が辛い…という事で転職を考えるようになりました。マイナスな感情で転職をしても良いのかと最初は不安な気持ちをお持ちだったのですが、技術をもっとやりたいということを面接でポジティブにお話しいただく事で技術に尖った会社に挑戦していかれました。

他にも、残業時間が多すぎて将来が不安というBさん。プライベートな時間が欲しいしずっとこの忙しさには耐えられないと相談に来られました。話をする中で、技術のキャッチアップをするにも目の前の仕事を捌く事に精一杯でそういった時間がとれていない、技術の幅を広げる事が出来ず不安というお話しもされていました。ダイレクトにプライベートを確保したいと伝えるのはまだなかなか難しいですが、こういった自己研鑽や技術の話であれば転職理由として企業に話しやすいですねというお話しをBさんとして、ワークライフバランスの良い企業に絞って転職活動を進める事になりました。

ポジティブな感情だけで転職活動をされている方は多くはありません。新卒で入社する時、多くの方は転職を前提とした入社はしていないかと思います。転職が当たり前の時代になりつつありますが、とは言っても、ここでしばらくは働いていこうと思い入社をしています。(私も前職でずっと働いていくと思っていました。)そんな中、今の会社から離れる大きな決意をするのですから、多くの方は悲しい感情も抱えておられます。

転職理由は、面接で自分を売り込むためのものでもあるので、あまりマイナスなことをそのまま伝えるのは難しいです。ただ、その感情自体は無視するものでは無く、自分の今後の人生のために何よりも大切にしていただきたいと思っています。今辛かったり成果が出ていなくて悩んでいたとしても、環境を変える事で、がらっと働きやすくなったり成果が出るようになり、楽しく働けるようになったりします。こんな理由で転職を考えても良いのかな?と悩んでおられる方がいらっしゃれば、信頼できるコンサルタントに本当の転職理由をお話ししてみたり、自分自身で業務やキャリア面でどういった不安があるのかを深ぼってみるのも良いと思います。

今は転職が珍しくなくなり、色んな転職理由が認められるようになってきていると感じています。年末年始は時間がとれる方も多いかと思いますので、もし何か仕事で辛さを抱えている方は、転職も選択肢のひとつとしつつ今後のキャリアを考えてみていただくと良いかもしれません。

筆者 古川 珠里
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