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第1092章
2022/10/21

退職の時にかけられた一言

現職との退職調整の時、自分を否定された様なネガティブな言葉を上司などから言われた経験はありますでしょうか。私がこれまで転職支援をさせていただいた方の中でも、複数名の方が「これまで育てた恩義に背くのか」、「うちの会社もすぐ辞めるのだから転職先でも通用しないよ」などの様な言葉をかけられたという話を聞きます。その様なお話を聞いた時、私も退職の時にかけられた一言を思い出しました。

「自分勝手だったな」と言われた記憶

私は新卒で9年在籍したSIerを退職してリーベルに入社しています。そのSIerを退職する際ですが、当時は3ヵ月毎に更新のSES契約でクライアント先に常駐していました。会社の就業規則では、退職は1ヶ月前に申告すればよかったのですが、クライアント先との契約期間の途中で退職するのは迷惑だと考え、ちょうど契約が切れるタイミングかつ次の3ヵ月の契約更新もまだしていない、退職日の2ヶ月前に余裕をもって切り出しました。私なりに関係者に対して誠意を示した形です。

当然、自社もクライアントも、私が1年以上プロジェクトに携わっていたので、今回もいつも通り更新すると考えてくれていた様で引き留めはありました。迷惑をかけて申し訳ないという気持ちはありつつも、もう次のキャリアを決めていたので、数週間の引き留めの話も丁寧にお断りをさせていただき、退職調整を進めていきました。

その退職調整中に、当時の上司に「ちょっと自分勝手だったな」と何気なくかけられた一言を思い出しました。私としては、就業規則で定められた1ヶ月前よりも更に倍の2ヶ月前に申告し、引継ぎ期間も確保し、クライアントとの契約途中で辞めるということも避けて誠意を示したつもりでしたが、上司からすると私の退職は自分勝手に思えたのでしょう。

確かに、SES契約は契約更新がそのまま売上になるため、契約先のクライアントから打ち切りと言われない限り継続するのが基本です。また、1~2ヵ月で代わりのSEを探すのも確かに手間ですし、契約先のクライアントに私が退職するために次回の契約更新ができないということを説明に行くのも手間でしょう。つまり、上司からすると「余計な仕事を増やして自分勝手だな」という様な印象になる気持ちは理解できます。ただ、そこで争っても仕方ないため、私は「迷惑をかけてすみません」と返して淡々と退職調整を進めていきましたが、私の口から出た言葉とは裏腹に、上司のその一言に納得をしなかったのは覚えています。

家族でも意見は違うもの

自分では誠意を示したつもりでも、それが相手に伝わるとは限りません。自分と考えや意見が全く同じという人はまずいないでしょう。同じ時間を長く共有する家族でもそうだと思います。否定的なことやネガティブな言葉を言われると、「自分が悪い」「自分が間違っている」とネガティブに考えてしまう事もありますが、そもそも立場が違えば意見や考え方は違いますし、退職の際に綺麗に進むパターンの方が奇跡だと考えた方がよいと私は思います。これは転職に限らず、パートナーとの別れや友人との別れでも同じですよね。

転職活動は基本的に1人で進めていくことが多いため、相談できる人がいなくて余計にネガティブな言葉は心に残りますが、自分なりに合理的に考えて精一杯の誠意を示したのであれば、それに対して相手がどのような意見なのかはそこまで気にしなくて良いと私は割り切っています。言った本人は意外と覚えていないことも多いですからね。笑

自分の人生を決めるのは自分ですし、その選択に責任を持つのも自分です。他人の意見や考えについては謙虚に参考にしつつも、他人は責任を持ちませんので、最後は自分で選択をしなければなりません。なぜあの時あの選択をしたのかの理由を自分で自分に説明ができるのであれば、私は自分の選択を信じる様にしています。

迷惑のかからない退職というのはほぼ無いと思いますし、私も含めて退職調整の時にネガティブな言葉をかけられている人はいますので、次の道を進むと決めたら、意見や考えの違う人の言葉をあまり気にし過ぎずに冷静に判断をされると良いと思います。

筆者 南條 充
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