転職成功者の声

転職を決意したきっかけや入社の決め手、今後のキャリアパスなど、
リーベルの支援で転職を果たした人たちのリアルな声をお届けします。

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株式会社NTTデータ

Y.Mさん

4浪から人生を巻き返し、30歳で国内SI会社最大手に転職
日々の自己研さんと、逃げない姿勢で理想のキャリアを掴む

プロフィール
4年間の浪人生活を経て、東京の私立大学法学部に入学。卒業後は成長が見込めるIT業界を選び、グローバルに事業を展開する外資系SI会社に入社。大手鉄鋼総合商社を担当し、ネットワーク運用・構築、エンドポイント型のセキュリティ製品の導入運用に携わる。セキュリティ業界への関心が高くなり、さらにレベルの高い企業で自己の成長と会社、社会への貢献を志し、転職を決意。NTTデータの内定を獲得した。
高校時代、交通事故に遭い1か月入院。退院後は勉強に身が入らず、浪人生活を余儀なくされた。そして4浪の末、ようやく私立大学への入学を果たした。
人生の遅れを取り戻す——。そう決意して、卒業後に勤めたSI会社では、自宅や通勤電車の中でひたすら自己研さんに励む。上司に見込まれ、入社2年目にはプロジェクトマネージャーに抜擢された。
障害が起こったら自ら客先に出向き、謝罪やリカバリーを前面に立って行う。現場の要望をかなえる提案も率先して行う。社内外の評価は日増しに高まっていった。
そうした中、芽生えてきたのがセキュリティへの関心。もっと上のレベルで力を蓄え、会社や社会のために発揮したい。
リーベルの支援を受けて挑んだ転職活動では、仕事に対する姿勢が評価され、見事NTTデータの内定を得た。
4浪からの大逆転劇。その舞台裏を本人自らが語った。

上司にスパルタで鍛えられた新人時代

高校時代、サッカーの名門校で選手として練習に打ち込み、ベンチ入りするまでに力を付けた。しかし、高校3年の時、不運にも交通事故に遭い、入院。退院後はセンター試験が間近に控えていた。

—— 高校卒業後は浪人生活が長かったようですね。

Mさん:高校3年生に時に交通事故に遭って、退院後、すぐに勉強に取り掛かるべきでした。ですが、入院によって糸がぶつっと切れるように気力がなくなり、何をするにも全く身が入らなくなってしまいました。その後もアルバイトをしながら無為な生活を続け、気が付けば、浪人生活も3年目に突入。そうした中、ある日、母が父に対して涙ながらに私の将来が心配だと訴える姿を目にしてしまったのです。「これはさすがにまずい」。そう思い、一念発起して勉強に打ち込み、翌年私大の法学部に合格。ようやく大学生になることができました。

—— サークルの会長を務めるなど大学生活を満喫した後、就職活動(就活)を経て社会人になりました。

Mさん:浪人時代は両親や友人に支えられ、大学生活では浪人が長いからといって偏見を持たずに接してくれた仲間に恵まれ、とにかく自分の周囲への感謝の気持ちが強くなっていました。その恩返しとして、社会に出たら今度は自分が会社や社会を支えていきたい。そんな正直な気持ちを面接で訴えたところ、どの会社でも好印象を持っていただき、いくつかの内定を獲得。「グローバル展開している」「人材を大事に育てる社風や仕組みがある」という2点で、外資系SI会社の日本法人に就職することに決めました。

—— その会社での仕事の内容は?

Mさん:インフラを扱う部署に配属され、在職中は一貫して大手鉄鋼総合商社を担当。LANやWAN、インターネット、セキュリティなどをワンストップで運用し、必要に応じてリプレイスすることが主な業務でした。そこで、出会った直属の上司こそが、私の考え方やキャリアに大きな影響を与えたのです。
まず、自己学習に関しては、資格取得より、今担当している業務の知識やスキルを高めるための勉強を優先するべきというのがその上司の考えでした。教えに従い、私は自宅のPCに顧客と同じ疑似環境をConfigベースで作ってみて、様々な角度から検証。すると、顧客のネットワークで実際に障害が起こった時、その検証で得た知見が原因を推測するのに大いに役立ったのです。

—— 上司の教えを忠実に守り、効果を実感したわけですね。

Mさん:その上司は技術もマネジメントも優れており、「どうしたらあなたのようになれるのか」と聞くと、「若い頃、社内にある過去の障害データベースを徹底して読み込んだ」とのこと。そこで、私も同じようにそのデータベースを熟読したのです。ネットワークでは過去と同様の障害が起こりがち。その勉強も実践で非常に役立ちました。社内でもそこまで勉強しているのは、私だけではなかったかと思います。

—— なぜ、そうまでして自己学習に力を入れたのですか?

Mさん:4浪で失った時間を取り戻すためです。その上司にも最初から「スパルタで私を鍛えてください」とお願いしていました。上司は言葉通り、厳しく私を育成。顧客への障害の報告や新しい提案、構築の交渉も新人の私に任せ、必要に応じてフォローするなど、当初からビシビシと鍛えられました。さらにその上司の推薦で、2年目にはプロジェクトマネージャーに抜擢。障害時も提案も、常に客先に出向いて前面に立つ姿勢から顧客の信頼を得ることができ、社内外で高い評価を受けることができたのです。

リーベルからの厳しい指摘 「このままでは受からない」

若くしてプロジェクトマネージャーに抜擢され、年上のメンバーもいる中でチームをまとめていった。やりがいを実感する日々だったが、あることをきっかけに転職に気持ちが傾く。その意識の変化とは?

—— ネットワークの運用では、新規提案も積極的に行ったと聞いています。

Mさん:現場のユーザーにアンケートを取って、直接要望を聞く活動を行っています。そのアンケートでは、営業社員から外出先のカフェや国内の出張先、あるいは海外からでも同じデータにアクセスしたいというニーズが顕在化したため、実現するためのネットワークを提案。ボトムアップの提案なので経営層の稟議も通りやすく、最終的に構築することができました。「ここまでプロアクティブに提案してくれるSI会社はない」と、客先の情報システム部門からも高く評価されたので。

—— 実績を次々と積む中、なぜ転職をしようと思ったのですか?

Mさん:セキュリティ関連のイベントや勉強会、ベンダーへのヒアリングなどを行う中で、セキュリティのエンジニアが非常に熱い思いを持って会社の情報資産を守っていること、今後伸びる分野であること、人材が不足しており育成が急務なことを知り、自分もその一員となって、業界に貢献したいと思うようになったからです。技術の変化があまりないネットワークに比べ、セキュリティは進化が著しく、ITの中で最先端であることも魅力でした。ただし、当時、私はネットワークの延長線上で多少セキュリティ製品を扱った経験があったものの、会社自体の技術力や実績は乏しく、このまま残っていては自分の思いはかなわないと実感。そこで、転職という手段を使って、本格的にセキュリティの世界に飛び込む決断をしたのです。

—— 転職支援のパートナーにはリーベルを選びました。どのような助言を受けましたか?

Mさん:アドバイスは「厳しかった」というのが正直な感想です。例えば応募書類ですが、他のエージェントが「このまま提出しましょう」と言ったのに対し、リーベルは「このままだと受からない。書き直しが必要」と一刀両断。職務経歴書の冒頭にネットワークの実績を記載していたことが、その理由でした。リーベルのコンサルタントは「なぜ、セキュリティの実績のことを冒頭でアピールしないのか。忙しい面接官は1ページ目しか読まない可能性もある」と言及。実績は時系列に縛られず、アピールしたい順に書くべきというわけです。その他にも案件ごとに、内容や成長したポイント、会得したスキルなどを具体的に書くことを勧められました。私は、言っていることはもっともだと思い、それにしたがって修正。その甲斐もあり、書類選考は全ての企業でクリアできたのです。

—— 面接の練習でも様々な指摘があったようですね。

Mさん:私は話が冗長的になる傾向があります。質問に対する回答は1分に収めること、相手の表情を見て反応が悪ければ早く話を切り上げることなど、様々な助言を受けました。そして、想定質問に対しては、「なぜそう答えるのか」の「なぜ」を5回繰り返して、深掘りしていくことも勧められました。それを実践する人は少ないかもしれませんが、私は真面目に実行。鏡の前で回答する練習も行ったのです。

NTTデータに認められたヒューマンスキル

万全の準備をした上で、NTTデータの他、セキュリティ業界ではトップクラスの企業の面接に臨んだ。ネットワーク分野の経験は積み重ねてきたが、セキュリティでは専門部署に在籍した実績はない。そうした中、業界トップ級の企業を狙うのは“チャレンジング”な試みだった。

—— 最終的に面接を受けた3社は全て業界トップクラスでした。

Mさん:リーベルのコンサルタントにも「非常にチャレンジングな試み」と言われました。しかし、私としては年収を下げたくなかったですし、業界最高峰でセキュリティの技術を磨きたいという思いが強く、迷いはありませんでした。

—— NTTデータの面接はどうでしたか?

Mさん:練習の成果が出て、どんな質問にも詰まることなく、スムーズに答えることができました。その中で特に面接官の反応が良かったのが、私の仕事に対する姿勢です。どんなトラブルでも逃げず、プロジェクトマネージャーとして常に前面に立ってきたこと、メンバーの得意なこと、苦手なことを見極め、適材適所に努めたこと、チームが会社から何を求められているかを意識し、マネジメントしてきたことをよどみなく説明し、納得感を得ることができました。自己学習も徹底して行う姿勢をアピールし、セキュリティの実績が少なくても、私であれば着実にキャッチアップして、戦力になることを伝えられたと考えています。NTTデータではそうしたヒューマンスキルが認められ、1次、2次ともに面接をクリアし、内定を取得することができたのです。

—— その他の企業の面接は?

Mさん:1社は内定を得られ、もう1社は2次を受けず、辞退することにしました。最終的に熟考を重ねたのが、NTTデータともう1社のどちらを選ぶかです。もう1社の方は求められるレベルが高い会社。対するNTTデータは、もちろん技術レベルは高いのですが、それに加えてグローバルで働ける力を養う方針を掲げていること、グループ会社と情報連携し、人材交流や勉強会なども活発であることなどが魅力。NTTデータの方が長期的に働くことができ、着実に力を付けられるイメージを持ちました。面接やオファー面談の際の上司の接し方や語り口調がソフトで、好印象だったことにも後押しされ、最後はNTTデータで働くことを決断したのです。

転職を成功させるためには“元ネタ”が必要

4浪を経験し、一時は将来を危ぶまれた。だが、そこから巻き返しを図り、国内SI会社最大手でのキャリアを手にすることができた。なぜ人生の“V字回復”に成功したのか、その要因を自己分析していただいた。

—— 思い返せば、長い浪人時代もありました。

Mさん:そうですね。ただ、4浪もしたおかげで、いい意味でプライドがなくなり、どんなアドバイスでも素直に聞き入れ、実践できるようになったことは大きいと思っています。尊敬する上司から言われたことは全て実行し、転職活動ではリーベルのコンサルタントからの助言も実直に行いました。心を入れ替え、そうして真面目に取り組んできたことが、良い結果を生んだのです。4浪したからこそ、良いキャリアを掴むことができた。今ではそう思っています。

—— 面接では仕事への姿勢が高く評価されました。

Mさん:常に自分のスキルを磨き続け、顧客のためにどうすれば貢献できるかを、それこそ毎日考えてきました。友人から「よくトップクラスの企業から内定を取得できたね」と言われますが、それはいつも仕事と真剣に向き合ってきた賜物だと思っています。転職のために無理矢理考えたり、繕ったりすれば、必ず面接官に見抜かれてしまうでしょう。私の場合、そうしたことは一切なかった。日々の努力は決して裏切らないということです。

—— では、転職に挑む方たちにアドバイスをお願いします。

Mさん:当たり前のことですが、日々の仕事に全力を尽くすこと、自己研さんすることこそが全てです。いくらリーベルのアドバイスや支援が良くても、仕事の姿勢や実績などアピールできる“元ネタ”がなければ、結果を出すことはできないからです。目の前の問題や課題から逃げる形の転職ではなく、全力で当たって、何とか解決して、それでも自分がやりたいことができないのであれば、転職の道を選ぶ。そうした真っ当なプロセスが、成功を勝ち取るためには必要なのだと思います。

—— 長い目で見れば、日々の仕事や勉強に全力を尽くすことが、良いキャリアにつながっていくということですね。ありがとうございました。

ライター プロフィール

高橋 学(たかはし・まなぶ)
1969年東京生まれ。幼少期は社会主義全盛のロシアで過ごす。中央大学商学部経営学科卒業後、1994年からフリーライターに。近年注力するジャンルは、ビジネス、キャリア、アート、消費トレンドなど。現在は日経トレンディや日経ビジネスムック、ダイヤモンドオンラインなどで執筆。
◇主な著書
『新版 結局「仕組み」を作った人が勝っている』(光文社)(荒濱一氏との共著)
『新版 やっぱり「仕組み」を作った人が勝っている』(光文社)(荒濱一氏との共著)
『「場回し」の技術』(光文社)など。
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