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第1115章
2023/04/14

対面面接のやり方覚えてますか?マスクはどうする?

令和5年3月13日以降、マスク着用がついに個人判断となりました。
転職活動の現場でも変化が起こっており、コロナの収束(このままの収束を切に願います)が見えてくるにつれて「対面面接」を復活させる企業も出てきています。
いきなり対面面接と言われると、オンライン面接が常識となった昨今かつリモートワークを主にしていたからこそ「あれ、服装はどうしたら良いんだっけ?!」「持ち物は?」と焦りを覚える方もいると思います。
今回は対面面接のやり方を改めて復習すると共に、今後対面面接は増えていくのかどうかという点についても追っていきます。
結論としては「対面面接のやり方は新卒時を復習せよ」ということ、今後の面接方法については「実はあまり変化が無いかも?」です。
「え、そうなの?」と思った方は是非ご一読下さい。

1. なぜ対面面接を実施するのか

対面面接を行う企業側の意図としては、

  • 営業や打ち合わせでお客様先に実際に出向くことが多いため、基本的なマナーがある方かどうかを見ている
  • チーム(企業)内の輪を乱さないかどうかの人柄をチェックしたい

など理由は企業により異なります。
ただ「対面面接をこのタイミングで早期に復活させている」=「高頻度の出社の可能性が高い企業」であると予想されます。
もちろんリモートワークが主であっても「最終判断のために一度は会っておきたい」という意図もあると思いますが、元々全面接リモートで実施していたにもかかわらず今まさにこのタイミングで対面面接に戻したということは「日常業務自体も出社」に切り替わる可能性が高いです。
「基本フルリモートワーク」「出社は多くて月1回」のような形を2023年4月現在も貫いている会社の場合、急に対面面接に戻したりはしませんし、「仕事自体もリモートワークで出来るため面接もオンライン面接のまま」の所が多いです。後述しますが対面面接に戻すことでのデメリットが大きいためです。
ちなみに対面面接を実施する場合であっても、基本的には「1回だけ」「最終面接のみ(もしくは現場のみ)」という企業が現状は多いです。
出社の良し悪しや好みについては置いておきますが、対面面接を実施するということは、高頻度での出社になる可能性が高い、ということはまず押さえておきましょう。

2. 対面面接時の服装・持ち物チェック!

いざ面接に向かうとなった場合の復習です。

<服>

先述の通り「お客様先に行かせることが出来るかどうか」というポイントは少なからずあるため、服装としてはやはりスーツが無難です。
さらに万全を期すならばストライプ等も入っていない黒系のものが無難ではあります。
最終面接の場合には本部長や役員の方も多く、普段はビジネスカジュアルなどであっても面接やプレゼン、折衝の場ではスーツをビシッと決めている方が多いためです。
3ボタンの方は少ないと思いますが、2ボタンの場合ボタンは上1つだけ止める、というのを覚えているでしょうか。
ワイシャツもせっかくであれば白系で行きたいですね。

<靴>

こちらも出来れば黒系の革靴が無難です。
茶色などでも問題はないのですが、持っているならば「黒で統一」して行きましょう。

<ネクタイ>

真夏などでもない限りネクタイもせっかくであれば付けた方が良いです。
面接の案内に「弊社はクールビズを採用しています」のように書かれているため、その場合には着用不用です。
派手でないものであれば色は何であっても問題無いです。
ネクタイをするならばワイシャツは一番上までボタンを止めていきましょう。

<バッグ>

エンジニアの場合PCを持ち運ぶ方も多いためリュックを普段使いにしている方も多いかと思いますが、出来れば「手に持てるバッグ(トートバッグやビジネスバッグ)」が無難ではあります。
リュックの場合にはせめて入口でおろして手に持つようにしましょう。

<名刺>

候補者から渡すことは少ないですが、稀に名刺を渡してくれる採用担当者もいます。そのためにも胸ポケットに名刺入れを入れておくと安心ですね。
金属のものでなく革製のものが無難ではあります。
ちなみに実際に面接で受け取った場合にはしまわず机の上に置き、帰り際に「頂戴いたします」と言って名刺入れに入れるようにしましょう。

<職務経歴書・履歴書>

対面面接時には2部持参するようにしましょう。その際にはクリアファイル(出来れば無地、現職の社名入り等ではない物)に入れていきましょう。
企業側に渡す用と自分確認用です。
提出不要の場合もありますが、面接時にいきなり求められることもあるため持って行って損はありません。

いかがでしょうか。「知っているよ」ということばかりではないでしょうか。
同時に「令和の世にまだそんな昭和な感じに固いの?」と思う方も多いと思います。
私も正直そう思います。
ただ面接はどういう考えの方が出てくるかわかりません。古い考えの方が出てくる可能性もあります。
その際に「つまらない所で評価を下げない」ために、無難な、「新卒時を意識」して行けば基本問題はないと覚えておきましょう。

ちなみに面接時の対応も合わせて復習しておきましょう。

  • 電話等で呼び出すのは5分前目安(オンラインの場合には指定が無ければ1分前でも良い)
  • ノックは3回、2回はトイレノック
  • 入室して座るのは促されてから
  • 荷物を置くのは席の横の床が無難

普段から営業や顧客先に訪問している方であれば何も苦労はしないと思いますが、普段自社で勤務している方や、入社してから顧客先に行ったことが無いという方、コロナ禍リモートワークが主で前の働き方を忘れてしまったという方は、是非一度復習しておきましょう。ここに記載が無いものも「基本新卒時と同様」と思い調べればすぐ出てくるはずです。

3. 面接時マスクはどうする?

次にコロナ禍で生まれた新しい悩みです。
昨年までであれば対面面接時には(昨年対面面接をしている企業は極稀でしたが)マスクは必須着用でした。
ここで冒頭の「令和5年3月13日以降、マスク着用がついに個人判断」が出てきます。
基本的にはマスクは自由です。していても外してもそこで判断されるということはありません。
出来れば企業側から事前案内や面接本番に「マスクに関しては自由なため外して頂いても付けて頂いても問題ございません」と一言断りがあると嬉しいのですが、何の断りもない場合には完全自分判断で問題無いです。

ちなみにコロナが蔓延する前の場合、「マスクをしていたから不合格」ということが本当にありました。
丁度今と同じ時期、花粉症が酷いためマスクをしていてそのまま外すのを忘れてマスクのまま面接に挑んだそうです。
「表情が分からない、常識が無い」と思われてしまったのですが、いわゆる「帽子を取らない」「コートを脱がない」と同様に「マスクを取らない」ということが非常識という時代があったということで、時代は変わるものだと思ったものです。(数年後にはその常識に戻るのでしょうか)

4. 今後対面面接はどのくらい増える?

冒頭で対面面接が「復活」と記載しましたが、元々対面面接を必須としていなかった企業はもちろん、「面接時にわざわざ着替えて頂く必要はありません」というような一文を送ってくれる服装等にこだわりが無い企業様の場合には、そもそも対面面接に戻さない企業が多いです。
実際感覚的には対面面接を必須としている企業は現状「10社中1社あるかどうか」レベルであり、今後もそこまで増えるとは個人的には思っていません。

理由としては単純に「辞退が増えるから」です。
特にエンジニアの場合にはリモートワークを希望する方も多く、既にリモートワークに慣れてしまっている方が多いです。
フル出社に戻る、ということを理由に転職を考えたという方にも毎月のようにお会いしますし、そうでなくても対面面接と言われるだけで拒否反応を示す方は多いです。
また「対面面接でも別に良い」という候補者であっても、日程調整はオンライン面接の比でなく難しくなります。
オンライン面接であれば、リモートワーク中業務の合間に受けてしまう方もいらっしゃるでしょうし、現職に出社していても駅などに設置されているテレワークスペースなどから昼休みなどに面接を受けることが可能になったのがコロナ禍です。
ただ対面面接というと先述の服装などにも気を遣いますし、訪問する時間もかかります。
業務終了後に訪問するとなると早くても19時開始でなければ間に合わないと思いますし、有休を取得しなければそもそも受けに行くことが出来ない、ということも多いと思います。

コロナ前であればそれが普通であり、「有休を取って受けに来てくれるということは本気度が高いということだ」ということがまかり通りましたが、「常識は変わる物」です。
簡単に受けられる企業に受けてしまいそちらに取られてしまった、対面面接が必須なため調整が付かず他社オファー期限に間に合わず辞退になってしまった、対面面接必須と言われたことで「出社風土、古い風土なのかもしれない」と思われてしまい辞退になった、という例も数多くあります。
採用市場の活発な状況が続く限り、直近で対面面接がそこまで増えるとは思えませんが「第一志望企業が対面面接を希望している」ということが最終面接前に分かるかもしれません。
その場合には、志望度の高い企業からの提示であれば可能な限り調整することをお勧めします。
もしかすると出社がmustというわけではなく単に「一緒に働く可能性のある人と一度は直接会ってみたいため対面を希望」されているだけの可能性もあるため、入社後の働き方と合わせて面接時に直接確認をしてみると良いでしょう。
むしろその際に新卒でも分かる基本的なルールを忘れていたせいでマイナス要素を作らないためにも、改めて基本を復習の上挑んで頂ければと思います。

<ジャパ>

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