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第850章
2018/06/29

電話面談か、対面での面談か

— エージェントとの面談を有意義なものにするには —

エージェントを通して転職活動をする場合、必ず最初に実施するのがエージェントとの面談です。

弊社では、遠方に住んでいる場合など特別な理由がない限りはご来社いただいて対面で面談を行っていますが、
(1)求人情報を知りたいだけだから
(2)エージェントを訪問するのは面倒だから
などの理由で、対面ではなく電話面談を希望される方もいらっしゃいます。

ですが、私としては対面での面談を是非お勧めします。
今回は、「対面での面談」の意義をお伝えしたいと思います。

「求人情報だけわかれば十分です!」→そもそもマッチしているのか判断できない

まず、(1)の「求人情報を知りたいだけだから」という理由で電話面談を希望するケースです。そうおっしゃる気持ちもよくわかります。ですが、求人を紹介するにもその方のご志向やご経験などを詳しく伺わなければ、どの企業・どのポジションがマッチするかの判別は出来ないのです。

また、私は企業ありきでも、転職ありきでもなく、必ずその方のキャリアを考えてから求人を紹介しておりますが、そのためにもその方のご経験、思いなど、いわゆる「人生」を面談で伺っております。

このヒアリングには時間がかかります。各エージェントにより異なると思いますが、私の場合にはこのヒアリングだけでも少なくとも30分はかけています。

「転職は結婚と同じ」と私自身思っておりますが、例えば結婚相談所に行っていきなり「誰か紹介してくれ、紹介者一覧だけ見せてくれれば良い」と言われても相談所の方も困ってしまうと思います。
今までどういうお付き合いをしてきたのか、どういう方が良いと思っているのか、それが現実的なのか否か…ということを伺い、初めて紹介に至るのではないでしょうか。

では、時間がかかることは認識した上であっても、「ヒアリングなら電話でもいいよね、行く時間が勿体無いし」と思われるかもしれません。そこで次に(2)に関して考えていければと思います。

「経験を伝えるだけなら電話でもいいですよね」→ミスマッチの要因になりうる

  • せっかくの貴重な時間を使うならば、その時間を企業との面接に使いたい
  • エージェントに会いに行くのも時間も取られるし電話で済ませたい

これらは私自身も転職活動時に思ったことです。

ただ電話の場合、一方通行のコミュニケーションになってしまうため、私が説明している時・皆様が話している時の顔色や聞き方、反応など微妙なサインを生で掴むことが出来ません。声だけでもそれなりには判断が出来ますが、やはり直接お会いするのとでは全く異なります。実はこれがミスマッチに繋がる要因になってしまうのです。

ある方と電話で面談した際、「電話越しでは非常に明るくロジカルに話す方で、人物面もマッチする」と思い、希望にも沿いつつ顧客折衝を中心とする企業を紹介したことがありました。

私としては折衝力に不安は無かったため、面接の対策等も電話・メールでやりとりし本番に挑んでもらったのですが、結果は「お見送り」。理由としては「経験は良いが、目線が泳いでおり、また話を聞く際に目を合わせてくれなかったためお客様と対応する上での懸念が残った」ということでした。

これは電話で見抜くことは出来ません。もし対面でお会いした時にその点に気付いていた場合、もちろんセンシティブな点ではありますが私からアドバイス出来たかもしれませんし、そもそも別の企業を紹介したかもしれません。

応募前には直接会いましょう!

遠方の場合など、直接お会いするのが難しい場合や、どうしても予定が会わない場合などは私も電話での面談を打診することはあります。

その際も出来る限り顔を見て話したいためSkypeなどでお願いすることが多いですが、Skypeであっても初対面の反応や身体全体の動きなど、詳細なところまでは中々見抜くことが出来ません。そのため、遠方であってももし都内の企業を受けるため都内に来られる場合や、最初は電話・Skypeで面談をした方であっても、私は出来れば応募の前には直接お会いしたいと申し上げております。

面談後に「直接お話を伺えて良かった」と言ってもらえるだけでエージェント冥利に尽きると思っています。そのための努力を我々も怠ってはいけないと肝に銘じておりますが、転職を考えられている方も、せっかくの「結婚相手」を探したいと思われ登録されたのであれば、ここは時間を惜しまず是非直接エージェントに会いに行ってはいかがでしょうか。

<ジャパ>

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