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第704章
2015/06/19

転職で問われる人間力・ヒューマンスキル

— 仕事のスキルだけでは転職できない —

外資系企業こそ人間力が問われる

外資系企業というと、優秀な人は多いがドライで高飛車、オレオレのような人の集まりと思っている人は多いでしょう。しかし、実は外資系企業ほど人間力のある人、ヒューマンスキルの高い人が多いと感じています。

外資系コンサルティングファーム、アクセンチュアの採用広告に次のようなサブタイトルがついていました。
『アクセンチュアが重視するのは意外にも「人間性」』
アクセンチュアに中途入社した人の感想として「社員同士の協働体制が根付いていて、分からないことが出てきたら何でも助け合う、チームワークで課題を解決する風土がある」と感想を述べています。

私が初めて海外(米国)の方と仕事をした時も、なぜこんなに皆マナーやヒューマンスキルが高いのだろうと感じました。この理由を現地日本人社員に聞いたときに返ってきた答えは「ここは成果主義、実力主義の世界。成果を出すためには尊敬されなければならない、尊敬され、人を尊重しなければ成果は上げられない。」なるほどと納得しました。

国内企業でも採用には人間力、ヒューマンスキルは重要

仕事ができればそれで良いだろうと勘違いしている人がいます。残念ながらこのような人は書類選考が通過しても面接で落ちてしまいます。仕事ができるからと1次は通過しても、最終面接までには複数人のチェックで不合格となってしまいます。

不幸なことに、このことは人物評価に関わるだけにストレートに本人に伝わることはありません。「社風に合わない」とか別の理由で伝えられて、本人は本当の理由に気がつかないことが多いのです。

国内企業で中途採用を活発に行っている会社の多くは、オープンな社風で比較的成果主義・実力主義的な制度になっています。特にIT企業は他の業界と比べて多いと思います。
中途採用の評価で仕事の部分は50%程度と考えた方が良いでしょう。残りは人間としての評価です。もちろん、仕事・専門スキルは重要で第二新卒以外はいくら人間性・ヒューマンスキルが高くても専門性がなければ採用に至ることはありませんが。

なぜ、人間性・ヒューマンスキルが重要?

単純な仕事は機械やITで行うようになっています。一方、人間が行う仕事はどんどん高度な仕事ばかりとなっています。正社員はこの高度・複雑な仕事の部分で成果を出すことを期待されます。高度・複雑な仕事は一人で終わることはほとんどありません。社員同士、または顧客、パートナー企業との関わり・協力をもらって成果を出すことになります。

人間は感情の動物です。命令だけ、理屈だけで他人を動かすことはできません。たとえ動いてくれたとしても最大のパフォーマンスを発揮することはないでしょう。チームとして、プロジェクトとして、また個人として最大のパフォーマンスを出すためには人間性・ヒューマンスキルが重要になります。

日本企業で肩書きや名刺で仕事をしている人は、時には自分を振り返ってみましょう。いつ肩書きや名刺が無くなるかわからないのがこれからの時代です。

<コンサルタント T.I>

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