COLUMN
コラム:転職の技術
第581章
2012/12/14

企業に対しての貢献

「あなたが入社したら、当社にどのような貢献が出来ますか?」
面接官から聞かれたら、皆さんはどのように回答するでしょうか。

「Java開発で御社に貢献します」「インフラ構築のスキルで貢献出来ます」
面接練習をすると、このような回答お聞きする事があります。

確かに、中途採用者に対しては即戦力としての“スキル”を何よりも企業は期待しています。期待されたスキルで貢献する事は、何よりも大事でしょう。
ですが、それはある意味当り前ですよね。回答に面白味もありませんし、そもそも面接官が聞きたい答えではないはずです。

面接官が本当に聞きたいのは「この人は何が出来るのか」ではなくて、「この人と一緒に働く事で、企業がどのように成長出来るのか」という点です。そう考えると、必然的に回答も変わってくるはずです。例えば、モチベーターとして組織の意識を変革させる事も一つの貢献でしょう。最新技術に詳しいのであれば、それを共有して会社全体の技術力を向上させる事も立派な貢献です。

スキルだけを欲しているのであれば、企業としては派遣エンジニアを採用すれば済む話です。中途採用では、一緒に企業を成長させてくれる仲間を求めています。目に見える成果や実績だけでなく、入社後にどのような貢献が自分だったら出来るのか、一度考えてみてはいかがでしょうか。

なお、考えるにあたっては企業の事もよく把握しておかなければなりません。
貢献内容が、企業の求めている方向性とズレがあってはマイナスです。受験する企業の従業員数やビジョン、企業風土などを押さえた上で、考えてみてください。

<鈴木 裕行>

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