COLUMN
コラム:転職の技術
第81章
2002/11/11

自己紹介で流れが決まる

法則その2:自己紹介で流れが決まる。

中途採用の面接は、概ね次のような流れ(質問)で進みます。

1)自己紹介
2)転職の理由
3)応募動機
4)やりたいことは何か
5)質疑応答

この中で、いかに自分を最大限にPRするかが合否の分かれ目となるのですが、さて、みなさんは上記のどの項目に重点をおきますか?一般的に考えると、3)応募動機、4)やりたいこと、あたりで堂々とPRするのが普通と思いがちですが、実際、最も効果があるのは1)自己紹介の段階です。

前回のコラムでも述べたように、面接は最初の第一印象で大方の方向を判断されます。そのことからも、この最初の自己紹介の重要性は高いのです。

中途採用面接での自己紹介は、「自分のペースで行える絶好の自己PRのチャンス」と認識して下さい。短い時間の中でいかに効率的に最大限のアピールができるか?自己紹介の完成度で、その人材のビジネススキルや頭の良さ、バランス感覚など見極めるべき重要な要素が判断できるといっても過言ではありません。

中途採用面接での自己紹介でのポイントをまとめました。

  • 時間は、3分から5分以内
    →業務経験の長さによります。学歴は学校名、学科名程度。中心は業務経験。内容にメリハリをつけてまとめます。冗長な話は、マイナス印象大。
  • 自分の経験してきたことを、わかりやすく具体的に話す
    →社名、ポジション(自分の役割)、何についてどういう実績を挙げ、何を学んだか。
    「○○社で、パッケージ製品の営業をやりました。」はNG。「○○社で、主力製品であるセキュリティパッケージ□□の法人向け営業を3年経験しました。営業手法は、主として・・。成果としては、個人達成率が150%・・中でも、A社案件については・・」は、かなりGOODです。
  • 退社理由も、かならず流れの中で付加する。
    会社を退職した理由は、面接時の要チェックポイント。低レベルな不満(愚痴)として受け取られない配慮が必須です。
  • はっきりとした口調で、堂々と。
    自分のしてきたことに自信と気概をもっていれば、自然と明朗に語ることができるもの。逆に、後悔や不満の過去であれば、暗い語り口になってしまいます。
  • 「やってきたこと」だけではなく、「できること」もしっかりアピールする。
    最後にまとめとして、「これらの経験を通して得たことは・・」、「結果、今自分ができることは・・」とはっきりと具体的に述べましょう。

 

<まりりん>

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