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コラム:転職の技術
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第32章
2001/11/26

メイク・アイデンティティ

数ヶ月前に、ソニー会長兼CEOの出井さんの言葉として『30代ビジネスピープルに求める像とは、組織の中で自分のアィデンティティを確立できるかどうかだ。結局自分は何ができるのか、何が強いのか、それを会社の責任にしないで自分で作って欲しい』という主旨の内容を紹介させて頂きました。

最近、49才の方で転職にあたり次々と希望の会社に内定を獲得したITコンサルタントの方、Aさんに出会いました。このAさんは大学卒業後某大手外資系コンピュータメーカに入社。その後、数回の転職を行い現在アジアのある国の企業で日系企業の生産管理システムを中心とするERPやBPRのコンサルティング(部長職)を行っています。今回は家庭の事情で日本に帰国する事になり転職活動を開始、見事なほどに苦労しないで内定をとってます。

49才の転職は現在の環境では非常に厳しいのが実態です。ではどうしてこの方は次々と希望の会社で内定が出るのでしょうか?

この方のお話を聞くと、結論は20代から前述の『組織の中で自分のアィデンティティを確立してきた。自分は何ができるのか、何が強いのか、それを会社の責任にしないで自分で作ってきた』方でした。与えられた職務をいかにこなすかが主流の時代に前記の考えで、自己の確立を行うのは、結構反発や非難があり大変だったそうです。しかし、時代は変わってきました。今はこのような方、真に実力を保持している方は評価が高く、どんな環境になっても有利な転職ができるようになりました。

さらにAさんはITコンサルとしての武器を錆び付かせないように相当な読書と勉強をしている事もわかリました。さて皆さんはいかがでしょうか。明日突然あなたの会社がなくなっても大丈夫ですか。自分に売れるキャリア、スキルと言う保険を掛けておきましょう。それをするのはあなた自身しかありません。

クリスマスのツリーも飾られ、来月は忘年会シーズンにもなります。お酒もほどほどに頑張りましょう。

<リーベル コンサルタント>

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