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ネットワークエンジニア | IT業界職種研究

ネットワークエンジニア network engineer

松尾 健 著者プロフィール

1987年IT関連メーカに入社後、日本で最初のTCP/IPを採用したネットワークシステムの構築を手始めに数々のネットワークシステムを担当。主に官公庁関連のシステムを担当。その後、MPLS、Cisco、SUN、IAサーバなどのマーケティングプロモーションを 担当し、NETWORLD+ITTEROP97TOKYOではNOCチームメンバも務める。現在はインターネット系システムの設計/構築を担当する。

第3章:ネットワークエンジニアを目指す人達へ

何に興味を持ちますか

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まず、ネットワークの世界は、なかなか目で見て実感できることが多くありません。そこが、コンピュータシステムや業務アプリケーションなどと異なります。ネットワークは、空気や水のようだと良く言われます。それは、普段あっても感謝されないけれど、無いと困ってしまうという意味です。ネットワークは、正常に動作して当たり前、接続できないとクレームが飛んでくるという状況です。みなさんも例えば携帯電話が10分でも使えなくなったら大問題だと考えることでしょう。しかし、常日頃携帯電話のキャリアに感謝はしていませんね。

  • 目に見えるものをコツコツ積み上げていくか?
  • 目に見えないものを頭の中で組み立てていくか?

みなさんはどちらを好みますか?

次に、ネットワーク関連技術は固有のベンダに依存することなくIETF、IEEE、ITUなど標準化機関によって規定され日々産み出されています。マイクロソフトやSUNなどの固有のベンダに依存しているコンピュータ関連技術とこの点も大きく異なります(但し、コンピュータ関連技術でもここ数年はLinuxのように固有ベンダに依存せずに発展しているものも出てきています)。日本にも優秀な技術者を有する企業が数多くありますので、我々日本人が考案した技術が世界の標準になることもあります。IP-VPN網で活用されているMPLS(Multi Protocol Label Switching)はその一例です。

  • 海外ベンダがベンダの戦略で提供する技術を受け入れていくか?
  • 必要に応じて考案され標準化されていく新しい技術を活用する、場合によっては新技術を提案していくか?

みなさんはどちらを好みますか?

今後求められるものは・・・

1. セキュリティ

今後求められるものは、なんと言ってもセキュリティの知識です。最近のネットワーク技術はインターネットで利用されている技術が基礎になっています。インターネットは誰にでも解放されたパブリックなネットワークですからセキュリティは脆弱です。企業や自治体がインターネットを利用する際には、自前でセキュリティ対策を実施する必要があります。一言にセキュリティと言ってもセキュリティの分野は幅広くすべてのセキュリティをネットワークエンジニアが完璧に対応する必要はありませんが、ネットワークエンジニアが対応すべきセキュリティ分野があります。それは、TCP/IPレベルでのセキュリティです。ハッカーからの不正アクセスを防止するファイアウォールや不正な攻撃を検出/防御するIDSなどです。まずフィアウォールの知識を習得することが必要です。何度もネットワークエンジニアに必要なスキルとして「論理的に考える力」と述べましたが、セキュリティも1つ1つ論理的に考えて対策することが必要とされるので、ネットワークエンジニアの領域を拡大するにはもってこいの分野です。

2.英語力

既に必須のものとなっているかもしれませんが、英語力も重要です。RFCの原文(英語)を読んだり、海外との通信をする場合の取り決めをしたり英語力はこれからのすべてのエンジニアに必要ですが、ネットワークエンジニアも例外ではありません

海外出張などで最新技術を調査したり、海外のベンダの最新機器を導入したり、その際には英語でのコミュニケーションが必要です。通訳を介すこともありますが、まだまだIT関連分野で適切に通訳できる人材は多くありません。IT関連分野は特別な用語も多く、中途半端な通訳であるとかえってマイナスの場合があります。通訳を介す場合でもある程度は自分自身でも理解できるように英語力を磨くことが重要です。

英語力を磨くには、海外ベンダが出展する様な展示会(例えば6月頃開催されるNETWORLD+INTEROPなど)に参加して積極的に英語で話しかけたり、米国人のセミナーを聴いたり、IT関連分野で使用される英語に触れることが大切だと思います。もちろん本場米国の展示会(NETWORLD+INTEROP、COMDEX、ComNetなど)に出かけて基調講演やセミナーの聴講や展示ブースでディスカッションすることも大変有効です。セミナーにはセッションやワークショップと言われる短時間のものや、チュートリアルと言われる半日単位から3日間位までの時間をかけてじっくり講義されるものがあります。自分の得意分野であればだいたい話している内容も推測できるのでセッションでもチュートリアルでも気軽に参加することをお勧めします。

事前に積んでおきたいキャリア

コンピュータ系の技術

これからネットワークエンジニアになるにあたり、事前に積んでおきたいキャリアとしては、これまで対比してきたコンピュータ系のキャリアをあげたいと思います。ネットワークシステムの上にはコンピュータシステムが構築される訳ですから、これらコンピュータの技術を知っていることはとても重要なことだと思います。具体的には、UNIX、Linux、WindowsといったコンピュータのOSインストールやそれらのネットワーク関係の設定(IPアドレス、サブネットマスク、ルーティングなど)の経験があると良いと思います。あまりどっぷり浸かっている必要はなく、浅いキャリアでかまいません。

英語

必須ではありませんが、英語でのコミュニケーションを経験しておくことも重要です。必ずしもネットワーク関連の分野である必要はありません。どんな分野でも外国人とのコミュニケーションをした経験は非常に役立つと思います。後から専門用語を覚えていけば十分ネットワーク関連分野でも役に立ちます。できれば、展示会などで海外ベンダのブースに立ち寄り英語の練習をしておくと良いでしょう。

最後に

コンピュータシステムとの対比をしながらネットワークエンジニアのご紹介をしてきました。既に述べましたが、コンピュータシステムとネットワークシステム更にアプリケーションが組み合わされてはじめて企業や自治体が利用するシステムが成り立ちますので、どれが良いという訳ではありません。しかし、ネットワークエンジニアの仕事は、これらのシステムを結び付ける重要な役割を持っていますのでとてもやりがいのある仕事です。目に見えにくく実感しにくいのでとっつきにくい部分もありますが、是非ネットネットワークエンジニアをめざしてがんばってください。多少私見も入っていると思いますが、みなさんのキャリアアップに少しでもお役に立てれば幸いです。

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