エンドルフィンについて
こんにちは、ケンゾウです。皆さん、エンドルフィンってご存知ですか? マラソンで長時間走り続けると気分が高揚することがあり、俗に「ランナーズ・ハイ」と呼ばれますが、そのランナーズ・ハイは、脳内でエンドルフィンが分泌されるのが原因と言われています。
エンドルフィンは、このように脳内で機能する神経伝達物質の一種なんですが、モルヒネと同様の作用を示し、鎮痛効果があったり、多幸感をもたらしたりするため、脳内麻薬と呼ばれることもあるようです。
では、エンドルフィンはどんな時に脳内で分泌されるのでしょうか?ランナーズ・ハイの例でもわかるように、苦しい状態が長時間続くと、脳内でそのストレスを軽減させるためにエンドルフィンが放出されると言われています。また、肉体的な苦痛だけでなく、メンタルなストレスが続くような状況でも分泌されると言われているようです。
なぜこのような話を書いているかというと、このエンドルフィンが私達コンサルタントの大きな力になってくれることがあるからです(おそらく)。
エンドルフィンの出番は明け方4時頃?
何度も徹夜をすると、徹夜するときの仕事ペースのアップダウンには、どうやら一定のリズムがあるようだとある時気付くようになります。体内時計の影響もあると思うので個人差があるかもしれませんが、私の場合は次のようなパターンが多かったです。
深夜0時を過ぎる頃は非常に元気です。私は夕食後にちょっと眠くなるのですが、0時前後はお腹もこなれてきて、作業もいい感じで進みだして、一番調子が上がっている状態になります。このまま深夜2時位までは私にとってのゴールデンタイムが続きます。非常に戦闘能力が高い状態です。
しかし、深夜2〜3時頃に再び眠気が襲ってきます。深夜2時といえば、通常であれば眠りに落ちている時間なのでこれは仕方がないところです。そしてこの眠気を何とか乗り切ると、明け方4〜5時頃に再び元気を取り戻します。そして一気に作業を仕上げて、8時頃に急いで自宅に帰り、髭だけそってクライアントの前でプレゼンできる状態にし、そのまま再びクライアント先に向かうといった感じでしょうか。ただしこの場合、エンドルフィンには登板機会はありません。
エンドルフィンが登場するのは、報告会が近いのにパートナーから徹底的にダメ出しをされた時などです。例えば、報告会を二日後に控えたある日の夕方のミーテイングで、パートナーからダメ出しをされるとか、ダメ出しは無くても追加での膨大な作業が必要になった時。こんな日は夕食も食べる暇がないか、食べるとしてもコンビニで買ってきて簡単に済ませます。当然、夕食後に眠くなっている余裕などありません。とにかくメンバー全員が一丸となって黙々と作業を続けます。まるで何かに取り憑かれたように作業に没頭します。
そして深夜4時頃にお互いの進捗を確認します。その結果、どう考えてもまだまだ作業が終わりそうにないことをメンバー全員が悟ります。どんよりとした空気が周囲を包みます。すると、おもむろに誰かが呟きます。
若手A「そういや、いま、桜が満開ですよね・・・」
若手B「夜桜もいいっすよね・・・」
私「そやな・・・(ちょっと間を置いて)、行くか!」
深夜4時といえば、ちょうどエンドルフィンがやってくる時間なのです。その辺りから、ちょっとメンバーが壊れたような感じになっていきます。私も一緒に壊れます。そして、チームで不思議な盛り上がりを見せだします。夜桜見物(←単なる現実逃避です)から戻ってきてもプロジェクトルームでは笑顔が続いています。でも、きっと第三者が見たら不自然なというか、不気味な状況なんだと思います。まさにナチュラルハイですね。
こうして、プロジェクトで厳しい状況に陥っても現場のコンサルタントは何とか乗り切っていくのです。