鈴木 裕行
Hiroyuki Suzuki
鈴木 裕行
Hiroyuki Suzuki
PROFILE
明治大学の情報科学科を卒業後、沖電気工業(OKI)へ SE として入社。
IT のソリューション事業に従事し、主に大規模システムのプロジェクトマネジメントを担当する。
提案やコンサルなどの上流工程から、システム開発までの工程を幅広く経験して顧客へのサービス提供に努めると共に、現場における様々な成功や感動の場面に立ち会う。
その後、IT 業界で活躍する貴重な人材へ対して、よりよい環境で活躍してもらえるよう支援を行いたいとの思いから、リーベルへの参加を決意。
理工学部の情報工学科を卒業して、沖電気に入社。9年間、SEとして働いていました。沖電気を選んだのは、社会インフラに関わるような仕事をプライムでできると考えたから。また、就職活動中に会った先輩方が、皆さんすごくいい人だったのも大きかったですね。
入社後は主に、中央省庁のシステム開発のプロジェクトマネジメントを行っていました。実は、私はSEといっても、コードを1行も書いたことがないんです。プロジェクトを企画し、提案し、回していくことばかりをひたすらやっていましたね。某省庁に半年くらい常駐して、コンサルティング業務を朝から晩まで行っていたこともありました。
すごく面白かったんですが、一方で「自分は技術者ではないな」と思うようになっていきました。ずっとプロジェクトマネジメントだけやっていて、コードも書けず、技術はゼロなわけですから。じゃあ何なんだろう? と考えた時に、「俺は応援団長だな」と。
プロジェクトをうまく回す仕組みを作り、関わる人みんなのモチベーションを高めて、お客様とも折衝しながら業務を前に進めていくという当時の私の役割は、応援団長のようなもの。しかも自分にはゴリゴリに技術を極めるより、こういう仕事のほうが合っているとも感じたんです。
また、私は、人とコミュニケーションを取る際も、1対nではなく、1対1で深く向き合うほうが得意。こうしたことから、「もしかしたら、ITのプロジェクトマネージャーよりも向いている仕事があるのではないか?」という想いが、自分の中でどんどん広がってきたのです。
決定的だったのは2011年の東日本大震災でした。実はこの時、私は祖母を、津波で流されて失っているんです。親戚にも避難所生活を余儀なくされる人がいて。そうした中で、「人生は一度きりだ。自分が本当にやりたいことをやったほうがいい」と強く意識するようになった。そこで本腰を入れて転職活動を開始しました。
では転職して何をするか? と考えた時に、2つの選択肢が思い浮かびました。1つはビジネススクールでITを教える講師のような教育関係の仕事。もう1つが転職コンサルタントでした。そのうち、講師は一方通行の仕事だなと考え、より1対1で人に寄り添えそうな転職コンサルタントを目指すことにしました。
そこで、いくつかの転職エージェントを回ってみたのですが、正直、「これは違うな」と感じてしまったんです。営業的な側面が強く、自分がイメージしていたような仕事ではないのでは、と。やはり転職コンサルタントはやめておいてほうがいいかもしれない、と迷いが生じました。
そんな時に出会ったのが当社、リーベルでした。面接で話をしてみて、「あ、ここは他のエージェントとは明確に違うな」と感じたんです。私はそれまで、人材紹介は「人が来て、企業を紹介して終わり」で、どこの会社でもやっていることは同じだと思っていました。差別化はできないだろうと。
しかし、リーベルは「我々のビジネスはコンサルティングであり、単に機械的に企業を紹介して終わりではない。転職者とどう話し、どうサポートし、どう背中を押してあげるか。1人ひとりと向き合って、一緒になって考えることが大切だ」と語っていて。ストンと腑に落ちるものを感じましたね。ここならば自分がやりたいと思っていたことができそうだ。そう考え、入社を決めました。
沖電気という大企業から、小さな企業であるリーベルに転職する上での不安や葛藤は…うーん、特にありませんでしたね。というのも、転職を意識し始めた頃に、キャリア形成に関する本を何冊も乱読し、「これからは“企業ありき”のキャリアではなく、“個人”のキャリアが重要だ」という考えに至っていたからです。会社の環境に自分を合わせて働くよりも、自分のパフォーマンスがより発揮できる環境を見つけて飛び込んだほうがいい、と思った。その環境がリーベルだったということです。
コンサルタントとして私は、転職者の方をある意味、「お客様」だと思わないようにしています。転職者に気持ち良く活動をしていただくのは当然大事ですが、それだけを追求しては本末転倒だろうと。そんなことより、専門的な知見をしっかりと持ち、必要とあらば私自身の意思もしっかりと伝え、転職者と「対等なパートナー」として対峙できるプロフェッショナルであることのほうが大事だと考えています。
最近は、以前私が担当し、転職された方が、3年後、5年後に「さらにもう一歩先のステージに上りたいから、もう一度、鈴木さんに担当してほしい」とおっしゃって来てくださることも増えてきました。とてもうれしいですね。また、その方がものすごく成長していて、前回の転職時は諦めていたような企業からバンバン内定が出たりすると、「ああ、前回あの会社をご紹介したのは間違いじゃなかったな」と、私自身も誇らしい気持ちになります。
クライアント企業の人事担当者が転職された際に、「転職先の会社でもよろしく」と知らせてくれたり、全くお付き合いのなかった企業の人事担当者から「○○社の方から、リーベルさんはすごくいいエージェントと聞いたので、ぜひウチにも人材を紹介してほしい」と連絡をいただいたりすることもしばしばあり、それも本当に光栄ですね。目先の売上よりも、転職の方々にしっかり寄り添うことを第一に考える我々のやり方は間違っていないんだな、と自信になります。
転職することは、単に仕事が変わるというだけでなく、その後の人生に大きな影響を及ぼします。転職者の方々は皆、それぞれ異なる状況に置かれていて、様々な観点から転職先の会社を選択する。ですから我々コンサルタントにもできる限り胸襟を開いて、ご自身が置かれている状況や、どのような人生を送っていきたいのかを語っていただきたいですね。転職者の方々の人生を垣間見る覚悟を持ち、少なくとも転職活動をされている間は「人生の伴走者」として、誠心誠意、支援させていただきたいと考えています。
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