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コラム:IT業界転職の技術
第938章

IT業界で食っていけるフリーランス、ジリ貧のフリーランス(第二回)

2019年11月15日

前回は、社会における働き方の変遷をお伝えしつつ、フリーランスという働き方も検討してよい、ただ、フリーランスになるなら食っていけるフリーランスになるべき、ということをお伝えしました。今回は、食っていけるフリーランスとはどういう人材なのか、という話と、せっかくフリーランスになったのに会社員に戻りたいという方が少なくないのはなぜか、という話をします。

食っていけるフリーランス

会社員でもフリーランスでも

ここで言う「食っていける」とは、年を取っても、ライフステージが変わっても生活をしていける、いうことを指しています。

そして、私が「食っていけるフリーランス」の第一条件と思うのは、「どのような立場でも働ける人」です。どのような立場でも、というのは、具体的にはフリーランスでも会社員でも生きていけるということです。

実際、優秀なフリーランスの方は、時に企業からの呼びかけに応じて会社員となり、ミッションが終わったらフリーランスに戻る、もしくはまた別の企業の応援にいく、ということをされています。もちろん、フリーランスの立場を貫いている優秀なエンジニアの方もいますが、人生100年時代を迎えるいま、どのような立場でも働ける方のほうが相対的に食っていけるフリーランスと言えます。

ところで、「会社員でも生きていける」という点ですが、「一度会社員をやったことがあるんだから、フリーランスになっても、会社員に戻りたければいつでも戻れるでしょ」と思われるかもしれません。学校卒業後にいきなりフリーランスになった方はさておき、大多数の方が学校卒業後は企業に入社するため、そのように思われる方がほとんどだと思います。しかし、これが簡単なようでとても難しく、フリーランス歴が長い人ほど会社員に戻ることができません。

「いやいや、フリーランスを選んだ時点で会社員に戻ることはないから、会社員に戻ることなんて考えなくてよいでしょ」と思われるかもしれません。しかし、現実的にはほとんどの方がどこかの時点で限界を感じ、会社員になりたいと思われるのです。

会社員に戻りたいと思う理由

なぜせっかくフリーランスになったのに会社員に戻りたいと思ってしまうのでしょうか。主な理由は4つあります。

① ライフステージの変化

フリーランスから会社員に戻りたいと思われる理由のトップは、ダントツでライフステージの変化です。

1. 結婚
まずは結婚です。男性の場合に多いのですが、フリーランスのような不安定な働き方ではなく、安定的な収入がある働き方にして欲しい、そうでないと不安で結婚できないと、配偶者やその家族に言われます。仮に言われなかったとしても、フリーランスはもう辞めなければ、とご自身で思われるようで、いずれにしても結婚を機に会社員へ、と思われる方がとても多いです。

2. 出産
次は出産です。家族が一人増えるので、単純に養育費が必要となります。また、こちらも男性の場合に多いのですが、出産を機に配偶者の方が退職するとなると、自分が休んだら収入が減るようなフリーランスでは家計に不安が出てきます。そうなったときに、有給休暇や福利厚生など、会社が生活をサポートしてくれる会社員に戻りたいと思われる傾向にあります。

3. 進学
そして、子供の進学です。公立ではなく私立に行かせたいと思われる場合や、義務教育後も勉学を続けさせたい、となった場合は、かなりの金銭的負担が発生します。出産のときにセットで進学のことも考える方が多いため、進学のタイミングで会社員へ、という方は多くはありませんが、子供に何かしらの才能を認めたときに、その才能を伸ばせる学校へ行かせてやりたい、という親心により、フリーランスという立場を諦められるようです。

4. 不動産購入
結婚、出産、子供の進学などのタイミングで、自宅や車といった高額の不動産を購入したくなる方が多いようです。そして、キャッシュがない場合は銀行からお金を借りることになりますが、フリーランスの方の場合、いくらその時の収入があっても長期的には収入が不安定とみなされてしまい、借り入れができないことがよくあります。そのため、銀行に信用して貰うために、会社に再び入りたい、と思うようになります。

② 体力的限界

フリーランスは、とにかく自分の身体が動かなければどうにもなりません。有給休暇等はありませんし、部下もいませんので誰かに何かを代わりにやって貰う、ということもできません。若いうちは多少体調がきつくても体力があるので無理を押して頑張る、といったこともできますが、だんだん年齢が上がってくるにつれ、病気が治りにくくなり、疲れも溜まりやすくなります。30代後半になってくると体力の衰えを感じるようになるため、実際、そのぐらいの時期から会社員に戻りたい、という方が増えてきます。

③ 金銭的限界

個人的信用があり、自らキャリア意識を高く持って仕事を獲得していき、どんどんよい仕事を任せてもらえるようになれば、スキルに応じて単価も上がっていきます。そういう方は特に金銭的な心配はしなくてもよいですが、多くの方は、スキルに応じた案件に入ったのちは、同じ様な立場で、同じ様な仕事を繰り返すことが多いようです。それでも初めのうちは、手取り年収が上がるので満足しているのですが、年齢が上がっていき、いろいろな理由で出費か増え、しかし単価が変わらないと、だんだん金銭的に辛くなってきます。そこで、固定化された収入ではなく、年々上がっていく様な会社員の方がいいな、となります。

④ モチベーションの限界

金銭的限界の話でも触れましたが、フリーランスの方の多くは、同じ、もしくは似たような仕事に継続的に従事する傾向にあるため、だんだん飽きてきてモチベーションが下がってきます。また、企業も基本的にはフリーランスに責任ある仕事を任せたいとは思わないため、どうしても意思決定などの重要な業務に関わることはフリーランスの立場では難しいです。もっといい仕事をしたい、でもフリーランスにはいい仕事が回ってこない、だから会社員になるんだ、と判断される方も多いように思います。

フリーランスから会社員に戻るためには

会社員に戻りたい!と思った時に戻れるかどうかは、フリーランスになる以前の実績と、フリーランスになってからの仕事内容によって決まります。フリーランスになる際には、どこかで会社員に戻るかも、ということを意識しておかないと取り返しのつかないことになりますので、注意していただきたいと思います。

次回は、どういう方が食っていけないジリ貧のフリーランスになってしまうのか、どうして会社員に戻ることができない人になってしまうのか、その傾向をお伝えしていきたいと思います。

筆者 田中 祐介
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