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第925章
2019/09/20

IT業界の職務経歴書の書き方

最近は転職サイトの機能で、入力した情報から職務経歴書が自動出力される機能もあります。便利な機能ですが、エントリーする企業に興味が引く内容になっているか確認していますか?

ある人気企業では、月に200~300件の書類選考を実施していると聞いたことがあります。あなたの職務経歴書はその競争を勝ち抜く内容になっていますでしょうか。

今回は職務経歴書を作成する時のポイントをご紹介します。

1.IT業界の職務経歴書の位置づけ

IT業界の中途採用では、履歴書よりも職務経歴書が重視される場合もあり、選考を勝ち抜く時の重量な書類です。

戦略や意図も無くただ経験を並べて記載するだけでは、他の候補者に差を着けることはできません。最悪の場合、応募数の多い人気企業では、最後まで読まれずに終了する場合もあります。

職務経歴書は、あなたが自分自身を企業にアピールするプレゼンテーション資料です。ビジネスでプレゼンテーション資料を作成する場合、時間をかけ、レビューを重ね、相手が何を知りたいかを想像して作成すると思います。

職務経歴書の作成にもそのくらい真剣に向き合う必要があります。書類選考は転職のスタートラインです。手を抜いて作成する理由はありません。

2.職務経歴書の書き方のポイント

(1) 職務経歴書の構成

職務経歴書の主な項目として、「職歴概要」「資格」「経験技術」「自己PR」「職務経歴」などの項目がありますが、あなたは記載する企業毎に順番を考えたことはありますか。

記載する順番に決まりはありません。自分の意図で変えても良いのです。何を基準に変えるかというと、読み手のことを想像して変えるのです。自分が面接官だとしたら最初に知りたい情報は何かを想像することが大切です。

面接官は、面接の直前まで会議や仕事、他の候補者の面接が入っていて、面接開始と同時に職務経歴書を読む場合もあります。

そう想像すると、最初に自分の経歴概要を端的に記載し、短時間で自分というものが何者なのかを知ってもらうには、職歴概要が冒頭にあった方が読み手を考えていることになります。

職務経歴書の冒頭に職歴概要を記載する場合が多いのはそのためです。概要を知ってもらった後に、更に詳細な経験を知ってもらった方が良いのか、取得している資格を知ってもらった方が良いのか、自己PRを読んでもらいたいかは、エントリーする企業の読み手を考えて構成を変えます。

本と同様に、読み手の興味を引かなければ最後まで読んでもらえません。最後まで読んでもらえるにはどうすれば良いか、意図をもって決めてください。

(2) 職歴概要には何を書けば良いか

IT業界の中途採用の場合、顧客業界の知識、マネジメント経験、技術経験、プロジェクト規模、プロジェクトでの立場、経験フェーズなどが一般的に見られるポイントです。

職歴概要には、それらを面接官が読みやすい様に端的に整理して記載しておく必要があります。ここでも読み手を考えることが重要で「端的に整理して」という点がポイントになります。

職歴概要が20行の長文で記載されていたら、読む気にならない人も出てきます。ただ経験をズラズラ記載すれば良いわけではなく、企業が募集している人材要件に親和性の高い経験から記載し、読み手の興味を引きつけることが大切です。

職歴概要が5~6行程度に綺麗に整理されていたら、最後まで読んでもらえると同時に、言語化の力や説明力がある人とも評価されます。

言葉の使い方も大切で、「…しました。」「…しました。」を繰り返す様な稚拙な文章にならないことに注意するのも必要です。

(3) 自己PRは企業が求めている人材を意識する

分かりやすい例ですと、技術力のあるエンジニアを求める企業に対して、いきなりマネジメント力をアピールしてもアピールになりません。技術力が足りないのを隠している様なネガティブな印象を与えてしまいます。

反対に、大規模マネジメント力のある人材を求めている企業に、技術力の高さをアピールしてもあまりアピールになりません。この様に、エントリーする企業がどんな人材を求めているかで自己PRに記載する内容を変える必要があります。

また、企業の業界内での立ち位置、その企業に在籍している社員のレベル感も意識することが大切です。

例えば、ITコンサルタントのポジションに挑戦するのに、学習意欲を強くアピールしてもあまり有効ではありません。なぜなら、ITコンサルタントで活躍している人達は、学習していない人はいないくらい学習するということは「当たり前」だからです。

同様に、プライムSIerに対して「顧客に気にいられます」を強くアピールしても、あまりアピールになりません。これも「当たり前」だからです。プライムSIerの場合は、顧客に気に入られるだけでなく、顧客にとって耳が痛いことでも、顧客のためを考えた発言をし、周囲を巻き込んでプロジェクトを推進できるレベルの人材を求めています。

自己PRに記載する内容は、エントリーする企業のレベルを意識して記載する必要があります。「それ以上のアピールはありませんか?」と痛い突っ込みを受けない様に、読み手を意識して作成しましょう。

(4) 職務経歴に必要な情報

職務経歴は、表形式でプロジェクト単位の記載する方法が、内容が整理されて読みやすく、企業側に経験を伝えやすいです。この時も、企業側が必要な情報を意識する必要があります。

何の業界の顧客か、顧客規模はどのくらいか、プロジェクトのミッションは何か、プロジェクトの中の自分の役割や担当フェーズは何か、使用した技術や環境は何か、プロジェクトの規模はどのくらいか、などです。

これにより、あなたが経験してきたプロジェクトのレベルや、プロジェクトの中でどんな考えを持って行動し、実績はどうだったのか、困難をどう乗り越えたのかをアピールします。

過去よりも直近の経験の方が、エントリーする企業と親和性がある場合は、降順で記載した方が読み手の興味を引くことができます。

3.まとめ

職務経歴書は、戦略や意図も無くただ経験を並べて記載するだけでは、他の候補者に差を着けることはできません。エントリーする企業や読み手を考え、構成からアピール内容の強弱を変えていく必要があります。

応募数の多い人気企業でも最後まで読まれる興味を引く書類を作成しましょう。

作成する際に客観的なアドバイスが必要な場合は、転職エージェント経由であれば当然エージェントがレビューを実施してくれるはずです。

もちろん、私もご支援する方全員の書類作成のレビューを実施していますので、是非ご相談ください。

筆者 南條 充
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