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コラム:転職の技術

第830章

面接で求められる「素直さ」とは何か

— 正直さに潜む落とし穴 —

2018年2月2日

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「素直さが足りないため、今回はお見送りとします」
これは、特に若手の方の面接のお見送り理由でよく見る一文です。

「素直さ?分かるような分からないような・・・」と感じられる方も多いと思います。確かにうまく言語化しづらく、企業側でさえ詳細を伺うと「うまく説明しづらいのですが・・・」と前置きをされる言葉です。

今回はこの「素直さ」とは何なのか、面接官が本当に気にしているポイントは何なのかについて掘り下げていきたいと思います。

素直さを掘り下げる

面接で求められる「素直さ」とは一体どういうことでしょうか。

  • 謙虚であるということ
  • 頑固ではないということ
  • 失敗を失敗と認められるということ
  • 周囲の助言をちゃんと聞くことができるということ
  • 正直であるということ

など多くの要素がありますが、今回は敢えて以下の二つにまとめたいと思います。

  • 正直であるということ
  • 周囲からの指摘をしっかり受け入れられるということ

これでもまだ抽象的で分かりにくいと思いますので、具体例を挙げて、「面接官はどういう風に見ているか」「どういうポイントを求めているのか」について掘り下げていきたいと思います。

面接官が求める素直さとは

例えば、新卒2年目、3年目の若手の方々に対して、企業側は、多少差はあるにせよ以下のような思いを持っているはずです。

  • まだまだ知らないことは多いはずだし、自分の世界を狭めず、やりたいと思うことだけでなく選り好みせず何でもやって欲しい
  • 言われたことだけをやるのではなく自分でその意味を考えて欲しい
  • 若手であれば特に、ミスをした時などにも「しょうがないな」と思えるような人柄や、客先に出して失礼にならないようなマナーはあって欲しい

…etc

これらのことは若手に限らず、シニア層であってももちろん見られていますが、若手の場合には特に経験が浅いので人物面を中心に見ざるを得ません。ただ、これらのポイントも全てを満たそうとすると、それはそれで非常に難しく抽象的でいまいちピンと来ないかもしれませんね。

具体的にはどういうことか、例を挙げてみていきましょう。

例1)26歳で転職2回目かつ短期転職になってしまうAさん

Aさんは元々SIerで3、4年開発経験やマネジメント経験まで積んできましたが、「一つの事業を提案段階からしっかりと考えて行きたい」という理由で事業会社に転職しました。
ところが、転職後1年足らずで今度は「実際今あるシステムのカスタマイズや改善だけで新しい提案なんて出来ない。だったら現状のような事業会社に提案する立場になりたい」という理由で、再び転職活動を始めました。

Aさんは面接で「SIerについては分かったし、事業会社についてもある程度分かった。だから次はコンサルだ」というようなニュアンスで上述の転職理由を答えたそうですが、結果は「素直さがない」でお見送りでした。

Aさんは確かに短い期間の中では良い経験を積まれており、学歴もよく優秀でしたが、「頑固」「決め付けてしまう」傾向にあるのが弱点でした。そこを見抜かれ「育てたくない、可愛くない」と思われてしまったのが真の理由でした。私はAさんにそのことをストレートに指摘しました。

Aさんは同様の理由で何社かお見送りが続いてしまったのですが、その後、「指摘の意味が分かりました。改めて自分を見つめなおした所、変なプライドで格好良く見せようとし過ぎていたことに気がつきました。正直になって、初心に戻って挑みたいと思います。」という連絡を頂きました。

その後の面接では正直に、転職理由を以下のように答えたということです。
「1回目の転職はあまり深く考えておらず、正直失敗だった。よく調べておらず浅はかだった。本当は当時にコンサルを志すべきだった。だからこそ短期転職となり不利なのは重々承知しているが、今転職を決意した。」

これはAさん自身が
(1) 正直であるということ
が大切であると自覚し、フィードバックなど含め
(2)周囲からの指摘をしっかり受け入れられるということ
が出来たということです。

ちなみにその後Aさんは最後の1社で見事内定を勝ち取り、今コンサルタントとして立派に働かれています。

例2)新卒1年目で転職を決めたBさん

もう一つ例を挙げます。Bさんは、新卒時に難関と言われるコンサルティングファームにも受かったものの、「風土が良い」と言う理由でベンチャー企業に入社しました。当時はIT業界についてもよく分かっていなかったということですが、入社してみると運用保守など下流工程メインの会社で、「選択を間違えた」と認めつつ再度コンサルティングファームを受けたいという思いで相談に来られました。

そして、とあるコンサルティングファームに応募し、面接を受けたのですが、結果はお見送りでした。どうやら面接で以下のようなやりとりがあったということです。

面接官:「業務で何か大失敗したことはありますか」
Bさん:「失敗したことはありません」
面接官:「では先輩・上司に怒られた例を教えてください」
Bさん:「怒られたことがありません」

実際は遠慮気味にやんわりと回答したそうですが、これでは落ちるのも仕方ありません。
これが「素直さ」の難しい所でもあります。

正直に言うことだけが良いわけではない

Bさんはある意味素直と言えます。素直さで掘り下げた所の、
(1) 正直であるということ
に関しては確実に満たしています。
ただ、正直なことだけが良いわけではないということです。

失敗したこともなく、怒られたこともないというのは、
(2) 周囲からの指摘をしっかり受け入れられるということ
が出来ておらず、「怒られていることに気付いていないだけ」とも言えます。

<参考>
第825章「業務で失敗したことはありません」?!
https://www.liber.co.jp/knowhow/column/column825.html

また、面接官の視点で言えば、特に
(c)若手であれば特に、ミスをした時などにも「しょうがないな」と思えるような人柄や、客先に出して失礼にならないようなマナーはあって欲しい
に当てはまっていないと言えるでしょう。

このように多くの方が勘違いしてしまうのが、素直さ=「正直であると言うこと」だと思っているということです。

冒頭で述べた2つ、
(1) 正直であるということ
だけではなく、
(2)周囲からの指摘をしっかり受け入れられるということ
を満たすことが重要です。

正直であるのはもちろんのこと、「面接官はどのように考えており、どんな視点で見ているのか」をしっかりと理解した上で、本当に失敗したことはないのか?今は出来ても最初から全て分かっていたか?あれは怒られたということではなかったか?…など自己分析を進めて行けば、誰しも必ず(2)があったということに気がつくはずです。また、その気づきが今後の社会人人生においてもプラスに働くはずです。

Bさんのその後ですが、Bさんは今までの回答の仕方が「まずい」と言うことを知らなかっただけで助言をしっかり受け入れる「素直さ」がありました。最終的には上流から入り込めるコンサル企業に合格することができました。

そして入社して1年経ち、「毎日失敗続きで怒られてばかりですが、優秀な人たちの集まりで教わることしかない。それが楽しいです。」と連絡がありました。
若手の成長は目を見張るものがありますね。ぜひ参考にしてください。

<高田 祥>

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