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コラム:転職の技術

第828章

同じ企業から、3つの異なるキャリア

— 「何が出来るか」よりも、「何がしたいのか」 —

2018年1月19日

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同じ企業から、それぞれ別の企業へ

昨年末、過去に転職をされた3人の方々とそれぞれ食事をする機会がありました。その3人には共通点があり、実は転職前は同じ企業に在籍していたというそれぞれお知り合いの方々でした。部署もかなり近しく、入社してからの仕事内容や経験などもほぼ同じという非常に近いスキルセットを持っていました。

ただ、3人はそれぞれ転職先として全く別の会社を選びました。経験・スキルはほぼ近しいながら、やりたいことや重視したいことによって選択した企業はそれぞれ異なるという、やや珍しいケースだと思っています。

今回はその方々の転職活動に加え、転職後の活躍ぶりにも触れながらそれぞれのキャリアをご紹介していきたいと思います。

ケース1,大手SIerを選択したAさん

まず一人目のAさん。お若いながら技術力に自信を持ったうえで、顧客調整などのフロント業務も経験済みという方。ただ、お話をしていくとAさんの強みは徹底したマネジメントにあると気づきました。本人も転職活動には万全の準備をして臨み、書類の作成から面接の対策まで、ありとあらゆることに徹底して取り組まれていました。言ってしまえば、その管理能力が最大の強みだったのです。カッチリとプロジェクトを進めていくマネジメント能力が活かせる環境を、自然と探し始めました。

Aさんは、最終的には日本を代表する大手SIerを選択されました。さすがにプロジェクトの規模が大き過ぎて最初は苦労もされたようですが、今ではすっかり環境にも慣れてきたとのこと。日系の大手企業という社風にも、自身の仕事の進め方やご自身のキャラクター含めてとてもマッチしているようでした。

ケース2,外資系企業を選択したBさん

そのAさんとは正反対だったのが二人目のBさん。経験的にはAさんとほぼ同じなのですが、私がお話を伺っていく中で本人はもっとフランクな、言い換えれば自由な社風・環境を望まれていることに気づきました。大きなプロジェクトを堅実に進めていくことよりも、より顧客に近い立ち位置で大きな裁量権を持ち、フットワークよく動き回るポジションの方が、彼にとっては大きなやりがいを感じる環境だったのです。
結果的に選んだのは、外資系企業のプリセールス職。面接におけるフィーリングなども重視され、直感的に「この企業は自分に合う」と感じ取ったようです。今では自由度の高い就業時間のもと、私服で業務に取り組んでいるBさん。会社からも高く評価をもらっているようで、とても満足されていました。

ケース3,ERPソフトウェア会社を選択したCさん

最後のCさんが選択したのは、ERPのソフトウェア会社です。このCさんは転職するにあたり、何よりも「自分の強みを確立したい」というモチベーションを持っていました。この思いに合致する企業として、基幹業務の知識を身に付けることが出来るコンサルタント職を第一希望として挙げたのです。大規模プロジェクトPMや外資のプリセールスとはまた違った、彼なりのモチベーションで企業を主体的に選択。まだ入社して日が浅いのですが、コンサルタントとして充実した日々を送り始めていらっしゃるようでした。

自分のWILLで企業を選ぶこと

この3人の転職サポートをしたうえで思うのは、転職にあたって重要なことは「自分は何が出来るか」よりも、「自分は何をやりたいのか」というWILLにあるということです。もちろん自身の経験がどう生かされるかは考えておく必要はあります。ただ、それに縛られ過ぎる必要はありません。

3人の方々が選んだキャリア以外にも、人によってはWeb系開発者やサポート職、営業職など、もっと広いキャリアに向かっていくことも可能です。ご自身の思いにマッチしたキャリアを見つけられるように、企業の情報を収集されることをお勧めします。

<鈴木 裕行>

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