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コラム:転職の技術

第824章

日本企業の根深い闇、データ改ざん

— 倫理観で闇に抗う —

2017年12月8日

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ジャパン品質が問われている

ここ数ヶ月、堰を切ったかのように溢れ出ている企業の品質問題。自動車から鉄鋼、化学繊維まであらゆる業種でドミノ的に発覚しり、「ジャパン品質」に対する信頼が揺らいでいます。

一連の報道を見ていると、いずれの不正も「データ改ざん」。実際に事故が発生したのではなく、「納入物と提出データに齟齬があることが分かった」という、恣意的な数値のエラーが原因です。振り返ってみれば、過去には食品偽装や耐震偽装など、あらゆる業種で似たような事件がありました。データ改ざんは日本企業にはるか昔からずっと根付いていた、深い闇のようにも感じます。あらゆる情報がオープン化し、リアルタイムでデータ連携がされる世の中になり、データ改ざんの入り込む隙間が無くなってきただけのようにさえ感じます。

ではこのデータ改ざん事件、IT業界ではどうでしょうか。

ITマネジメントの難しさ

以前、大手不動産会社の社内SEの方と食事をした際、「建設」と「システム」それぞれのマネジメント論について話が出ました。その方はビルの建設工事で長年現場監督した後、IT部門に異動された親分肌の方です。

曰く、「建設工事のマネジメントは、可視化しやすい」。ビル建設にあたっては、WBSと工事現場を自分の目でしっかり見ておけば、マネジメントが十分に図れるとのこと。何をいつまでに作り、いつ搬入するのかを常にウォッチし、工事現場に緊張感を持たせれば、工事監督としても十分にマネジメントが出来るようです。

その一方、システムのマネジメントは本当に難しいと何度も言っていました。
「ベンダーから出てくる資料がまったく分からず、どの数値を見れば問題が把握出来るのかが分からない。使ってみて、バグが出て、初めて失敗だったと分かる。こんなこと、ゼネコンでは考えられない」

ゼネコンの現場を渡り歩いてきた管理の鬼であっても、モノが見えずに実地確認が出来ないシステムのマネジメントには手を焼いていました。言い換えれば、それぐらいシステム開発におけるデータは、顧客から見ると意味不明。そもそも改ざんしようがされまいが、ユーザーとしてはハナから数値の意味が分からず、管理しようも無いのが実態なのかもしれません。また、ユーザー側で自分たちの品質指標や標準を設けている例も、極めて少ないでしょう。

もちろん、これは一つの極端な例かもしれません。ただ一つの見方として、IT業界でどんなにデータ改ざんがあったとしても、それを見抜くことはバグを見つけることの数倍難しい事象なのだと思っています。

倫理観が最後の砦

これだけ不祥事が続くということは、「データ改ざん」はどんな日本企業のでも発生しうる、古くから根付いた闇なのだと思います。IT業界だけでなく、人材業界でもサービス業でも、残念ながらどこでも発生しうる事象なのでしょう。

その闇に抗うには、ひとえに「倫理観」なのだと思います。先日とある大手企業の経営理念を見たとき、冒頭の記載が「正しい倫理感を持つこと」。商売を始めるうえで、何より正しい価値観を持つことこそ、データ改ざん撲滅に向けた光だと感じました。
最後に大事なのは倫理感。闇に抗う光ではないでしょうか。

<鈴木 裕行>

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