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コラム:転職の技術

第734章

人生の終わりを意識した時

— 胸を張って良い仕事をしたと言えるか —

2016年2月5日

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ある日、突然の別れ

不幸は突然、思わぬところからやって来るものです。昨年の話になるのですが、私の叔父が突然倒れ、そのまま帰らぬ人となってしまいました。年末年始にはいつも顔を合わせていたので、今年の正月には寂しさを感じてしまいました。

まだ56歳。自動車関係の営業マンとして現役バリバリで働いており、週末はゴルフに旅行、ジム通いに大好きなカラオケと多忙な毎日を送っていた人です。子供2人も社会に送り出し、これからは自分の時間を持てる、というところでした。

周りも寂しいのですが、何よりも本人が悔しかっただろうと思います。若い時からずっと自動車関係の仕事に就き、地元のお得意様を数多く知っていたようです。まだまだ働きたかったでしょうし、やりたい事もたくさんあったと思います。

かつての自分が、人生を振り返った時

一方で今から10年ほど前、若かりし日の私の話です。寝不足と多少の疲れでお客さん先でついフラッとよろけてしまい、お客さんに呼んでもらった救急車でそのまま病院へ運ばれたという、何とも迷惑な事がありました。

意識もしっかりあって結局体調も問題が無かったのですが、そうとは言え救急車に初めて乗った(その時しか経験ありませんが)私は、「このままもしかして死ぬのか?」と、何故かやたら悲観的に考えてしまいました。その時、まだ駆け出しのSEで失敗続きだった私は「ああ・・・失敗ばかりで大変な人生だったな・・・。もし俺が死んだら、このプロジェクトはどうなるんだろう・・・。」と、救急車の天井を見ながら考えたものです。未来への想いではなく過去を振り返り、これまでの人生(仕事)は大変だった。それだけを考えた事を覚えています。(もちろん私もプロジェクトも共に無事で、後日しっかりとリリースを迎えましたが)

自分への期待を持っているか

おかげさまでそれ以降は健康を保っていますが、時を経て2016年。もし今、私が突然逝ってしまった時はどうでしょうか。その時は、あの世で本当に悔やむだろうと思います。これからの不確定な未来を楽しめない事に、悔しさが沸きあがるはずです。それは、10年前に感じた想いとは逆で、未来への期待を強く持っているからだと気付きました。もちろん、仕事に対しても強く思っています。

人生にも仕事にも、大変な事は山ほどあるでしょう。ただ、それを自分なりに乗り越え、多少なりとも成長をしてきたからこそ、10年前から想いも変化してきたのかなと個人的に解釈しています。

前職でも自分なりにモチベーションを持って仕事をしていたつもりですが、私は幸いにして転職後、自分が本当にやりたい仕事でより一層充実した日々を送れていると思っています。もちろん転職が全てではないのですが、どんな仕事/職場/環境にしろ、「良い仕事をしている」「社会に少しでも貢献している」「自分が持つ能力と情熱を100%発揮して仕事に取り組んでいる」そう胸を張って言える仕事を見つけ、それに精一杯取り組む事が、自分への期待も大きくしてくれるのではないかと思います。おそらく私の叔父もそうだったのだろうと思うと、やはり悔しさが沸き上がりますが。

良い仕事をしよう。あの人の分も。

叔父の話に戻りますが、葬儀には会社の同僚や後輩の方々だけでなく、取引先や工場の方まで本当にたくさんの方に来て頂けました。中でも、同じ会社の方からは叔父の仕事ぶりを幾つか聞かせてもらえました。
「よく怒っているお客さんに、一緒に謝りに行ってくれた」
「細かい書類のチェックに抜かり無い人だった」
「とは言え思わぬミスが(けっこう)多く、一緒によく残業をさせられた」

叔父が実際に働いた姿はもちろん分かりません。ただ、叔父のキャラクターと重なって、どんな仕事をして、どんなふうに汗をかいて、どんな人達と笑っていたのか。それがよくイメージ出来たのを覚えています。また、それを話す方々の顔からも、叔父が良い仕事をしていたんだな、とはっきり感じました。叔父は車が大好きな人でした。きっと車に関わるお客さん達のことも好きで、自分の仕事にも誇りを持っていたのだと思います。本当にお疲れ様でした。

私はまだまだ死ぬつもりはありません。ただこのところ、生きているうちは仕事もプライベートも精いっぱいやりたいと改めて思っています。志半ばで亡くなった方々の、悔しい想いも含めて。

<鈴木 裕行>

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