チャンスを逃す人、掴む人 | 転職の技術 | IT転職 エージェント リーベル


コラム:転職の技術

第725章

チャンスを逃す人、掴む人

— 逃す人は青い鳥を探し、掴む人は腹を括る —

2015年11月17日

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チャンスを逃す人には一定の傾向が見られる

この仕事を長年やっていると、チャンスを掴む人だけでなく、逃す人にもお会いします。チャンスを逃す人については特に記憶に残っており、いま思い出しても『ああ、なんと勿体ないことをされたものだ』と残念に思います。

もちろん、エージェントとしてのご支援が実らず残念、という気持ちもありますが、それよりは、転職を希望されている方が、キャリアアップであったり、希望に合った条件を獲得できるチャンスを逃してしまうことを、何より悲しく残念に思っています。

我々エージェントは多くの人のキャリアを見てきていますので、いまがチャンスの掴みどきだ!というのが経験的に分かるのですが、普通はそれほど多くの方のキャリアを見てきているわけではありませんので、うーん、どうかな・・・と悩み、結果、チャンスを逃してしまったりします。

そのような結果にならないように、適切に情報を提供するのが我々エージェントの仕事なのですが、力が及ばないこともあり、そういった場合はいつも悔しく、また申し訳なく思っています。

一方で、チャンスを逃す方については、一定の傾向があることも見えてきました。

チャンスを逃す人は決められない

チャンスを逃す方の多くは『決められない』ために自ら運を手放してしまいます。決められない理由は様々ですが、いずれの場合でも『もっと良いものがあるのではないか』という気持ちが根っこにあります。

決められない理由の例
  • ゴネればもっと年収が上がるのではないか
  • 一つ内定が出たんだから、ほかの企業を受けたら受かるのではないか
  • もう少し待てばもっといい求人が出てくるのではないか
  • (退職交渉時)現職でいい条件を提示されたので残った方がいいのではないか

ここでの判断の難しさは、必ずしもその考えが間違いだとはいい切れない点にあります。実際、企業と交渉を重ねて年収が上がる場合もありますし、内定獲得後に他の企業を受けて内定が得られることもあります。じっくり待って良い求人に出会うこともありますし、現職に残って活躍される方もおられます。

ただ、ここでよく考えなければならないのは、自分の考えが現実的なことなのか、欲張っていないかといったことです。

例1 年収交渉の例

例えば、現職の年収が400万ぐらいだったとして、A社から提示されたオファー年収が420万だったとします。そして、B社から425万のオファー年収が出ていることを理由に、430万を貰えれば御社に決めますとA社に交渉をした結果、430万まで上がったとします。

チャンスを逃す人は、ここで決断が出来ません。『ちょっと交渉して上がったのだから、もうちょっと言えば年収が更に上がるのでは?』いう思いが芽生え、年収を更に上げるための理由を探し始めます。一旦探し始めると、次から次へ交渉材料となりそうなものが思い浮かび、『これだけ十分な理由があるならきっと年収を上げて貰えるだろう』と、430万にしてくれたら入社するという約束をすっかり忘れて、妙な自信のもとに年収交渉を始めてしまいます。

A社としては、約束を反故にされた上に、更に高い年収を求めてくることに対し、当然ながら不快感を覚えます。A社がとても親切な企業なら、それは応じられませんと言ってくれるだけで事無きを得ますが、大抵の企業は、そんな優柔不断で勝手な人は入社後も面倒そうなので要りません、という心境になります。実際、こういうケースで内定取り消しになってしまった例もあります。欲張った結果、チャンスを逃してしまう典型的なパターンです。

一方、チャンスを掴む人は、ここでA社への入社を決断します。どうせ上がるならもっと高めの年収で交渉をすれば良かったかも、という軽い後悔の念がありながらも、A社に対して430万に上げてくれたら入社すると言った以上、決めるべきだろうと腹を括ります。

例2 内定獲得後に別の企業を探す例

例えば、ある企業から内定が出たとします。面接で失敗を重ね、転職活動が長期化し、自信を失いそうになりつつも、ようやくそれなりに志望度が高かった企業から内定を得たとします。

チャンスを逃す人は、ここで躊躇します。最も行きたかった企業からの内定ではないし、いまならもっといいところから内定が取れるのではないか、という考えがむくむくと頭をもたげ、別の可能性を探り始めます。

当然、新たに応募した企業と、内定を得た企業の選考状況には大きな開きがあることから、内定を得た企業に対して、あれやこれやの理由をつけてオファー回答期限を先延ばしにすべく交渉します。少しの期間なら企業も待ってくれますが、何度も先延ばしにすると企業側も『本当に来る気があるの?』と不信感を持ちます。その不信感に気付かず交渉をし続けると、ある日突然、内定取り消しの通知が来てしまいます。

それでも、後から受けた企業から内定が出れば結果オーライですが、もし選考が通過しなかった場合は目も当てられません。これも、もっといいところがあるのでは?という欲張る気持ちが、チャンスを逃す原因となるパターンです。

一方、チャンスを掴む人は、これも何かの縁だと決断をします。確かに、世の中にはもっと良い企業があるかもしれないが、いま考えられる最良の企業をピックアップして受けてきたわけだから、そうそう変なことにはならないはずだと判断します。もちろん、適当に応募した企業からの内定であれば別ですが、真剣、慎重に検討して受けた企業であれば、縁を信じて決断する方が上手くいく場合が多いです。

青い鳥を探していないか

他にも、チャンスを逃す人の例は枚挙に暇がないですが、共通して言えることがあります。それは、どの人も『自分は欲張りだ』とは思っておらず、『自分は他の人よりも遥かに慎重だ』と思っているということです。そのため、他人から優柔不断だとか、いまがチャンスだと言われても、聞く耳を持ちません。つまり、自分自身で『いま決められないのは欲張っているからだ』と気づかない限り、その人はチャンスを逃し続けるわけです。

幸せの青い鳥の話は、我々に、幸せはどこかにあるのではなく、ここにあるのだという事を教えてくれます。自分にとってのベストな選択も、どこかにあるのではなく、いまここにある場合が圧倒的に多いです。

そのため、もし決断できない状況に陥ったら、チャンスを逃さないために、いま自分が決断しかねている理由は何なのか、欲張って青い鳥を追いかけているのではないかといったことを考えてみて頂ければと思います。

なお、そうはいっても、人は自分自身のことが一番分からないものです。そのため、決断をしかねている場合は、身近な人に、自分の考えていることを話してみてください。そこで、話していて恥ずかしい気持ちを感じたり、自己弁護をするような話し方をしていたり、ストレートに『優柔不断だな』と言われたら、欲張る気持ちが判断を鈍らせている可能性が高いです。ぜひ試してみてください。

<たまたろう>

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