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コラム:転職の技術

第691章

有名企業への応募は数撃てば当たるものではない

— 100社応募すれば1社ぐらい内定が出るという考えは誤り —

2015年3月13日

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日本の人気上位100社に応募して書類通過する確率は…?

日本を代表するような有名企業では、書類応募から内定に至るまでの割合は、一般的に5%程度です。単純計算をすると、60社応募して少なくとも1社に内定が出る確率が95%を超えて来ます。100社も応募すれば99%以上の確率で受かる計算になるので、これだけを考えると100社応募すればどこかに内定が出そうな気がします。
それならば、転職エージェントにあなたが在籍している業界の就職人気企業ランキング1位から100位までに全部応募するよう依頼すれば、転職の成功は直ぐそこまで来ていそうですが、そううまくいかないのが転職活動です。
(そもそもこれでうまくいってしまうのであれば、我々エージェントの存在価値はありません)

スペシャリスト揃いの候補者の中で、輝くものをアピールできるか

転職活動をしている方の中には、国内トップ企業を10社受けて10社すべてに内定が出る人もいます。逆に、100社受けてすべて書類選考でお見送りとなってしまう方もいます。
もし、その企業への応募が月に1名ほどしかないのであれば、人気企業であってもまずは会いましょうとなるかもしれません。しかしながら、人気企業は毎月100名近くの応募があり、その方々がライバルとなるため、狭い枠をその方々と争うことになります。
例えば、NTTデータのような超大手SIerに応募してくる方は、メガバンクの勘定系システム開発プロジェクトで30名以上のマネジメントをしてきた方や、企業合併に伴う数百、数千億円規模のシステム統合案件でPMとして活躍してきた方など、業界のスペシャリストが集います。そして、そのような方でもお見送りになることは少なくありません。
企業側も即戦力として活躍できる方を求めているので、このような方と比較をしたときに、システム開発案件に携わったことがあるのは当然で、それ以上に輝くものをアピールできるかがポイントです。
国内トップ企業は、その業界でより大きな成果を出してきている人を欲しがるため、ダメ元で応募しても見向きもされずにお見送りになってしまいます。
したがって、100社にダメ元で応募したところで、そこには必ず業界トップレベルの人も応募してきているので、そのような人と同等以上の経験があって初めて勝負の土台に上がることができます。

有名企業に入る方法が閉ざされるわけではない

では、もう今の経験では有名企業に入るのは不可能だから諦めるしかないのかというとそうではありません。確かに、“現時点では”難しいかもしれませんが、これからの活躍次第では数年後に勝負の土台に上がることが可能です。
そのために必要なのは、目指すキャリアから逆算し、これから数年間で身につけなければいけない経験は何かを知ることです。目指すべきキャリアのゴールに必要になる経験が、自社内でも積むことができるのか、転職をしない限りは積むことができないのかを判断しなければなりませんが、その点は業界に詳しいエージェントに相談するのが良いでしょう。
目指すべき場所へ辿り着くには、目的地へ直行できる近道を進んだ方が楽のような気がするかもしれませんが、その近道は断崖絶壁を登らなければいけないかもしれません。緩やかな回り道を進んでいると、目的地が遠ざかってしまいそうで焦ってしまう時もあるかもしれませんが、その道には自分を成長させるための“経験”が散らばっているはずです。少しずつかもしれませんが、その経験を着実に身につけていき、万全の態勢で目的地の門を叩いていきましょう。

<LAZ>

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