COLUMN
コラム:転職の技術
第628章
2013/11/28

転職活動の第一歩目

何となく転職に対して関心を持っていても、本格的な「活動開始」を心のどこかでためらったり、開始の踏ん切りがなかなか付かない方がいらっしゃいます。
仕事内容や年収など転職を考える何がしかの理由はあるのでしょうが、応募書類を作るのが面倒だったり自分に合う企業を探す時間が確保出来なかったりと、心のためらいから活動に乗り出せない人が多いようです。

「ためらう時にはとにかくまず面接に行き、企業の話を聞いてみる」

このやり方も、もちろん一つです。時間を掛けずに書類をサッと作り上げ、面接で幾つかの企業から話を聞いている方も現実的にいらっしゃいます。
ただし、これは面倒な作業に時間を掛けず、企業との“縁”だけを頼りに転職活動しているようなものです。
活動をトータルでみれば、時間の使い方はこちらの方が非効率的です。

情報収集も大事ですが、まず一番始めにやらなければならないのは「自分が何をやりたいのか」を明確にする事です。
転職活動に今一つ本腰が入らない人は、まず「転職理由」の作成だけに向き合ってみてください。極端な事を言うと、応募書類の作成や企業などの情報収集はその次のステップで良いです。世の中に溢れたサンプルなど気にせず、転職をして何がしたいのかを、自分の言葉で綴ってみてください。ちなみに、作成する時には期限を決めましょう。転職理由は大体5~6行ですから、想いが固まっていない人でも1~2週間あれば十分だと思います。期間内に言葉が出て来なかった人は、もしかするとまだ転職すべきタイミングではないのかもしれません。

今は転職市場も活況なので、求人を出しているIT企業は数多くあります。焦らなくても希望する企業、若しくはそれに近い環境へと転職は出来ます。転職活動の第一歩として、自分と向き合ってみてはいかがでしょう。

<鈴木 裕行>

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