COLUMN
コラム:転職の技術
第617章
2013/11/08

99の辛さと1つの喜び

東京オリンピック2020年の開催が決まりました。良かったです。

アスリートたちにとってオリンピックに出場することは最大の目標であり喜びと思います。しかしオリンピックに出てくるような方はまずはある程度の体に恵まれ、その上で数々の欲望を抑え、自分の時間の大半を目標に向かって練習に励んだ結果、手にできるものだと思います。同じくらいの練習を重ねても、運悪く怪我に泣いたり、一瞬のミスで出場権を失う方も多くいることでしょう。
なぜ、オリンピックに出場するような方は辛い練習に耐えられるのでしょうか。それは多分、自分で目標を明確に定めた強い意志があったのだろうと思います。その目標が定まっているからこそ5年、10年の長い練習に耐えられるのだと思います。

以前に、宇宙飛行士の条件について聞いたことがあります。宇宙飛行士になれるような人は小さい時(小中学生レベル)に宇宙飛行士になるんだという夢を持っていることが大事だそうです。厳しい選考を経て宇宙飛行士候補となり、次に2年の候補者訓練を経て宇宙飛行士として認定されてもさらに数年の訓練の後に宇宙に飛んでいきます。いつ飛べるのか分からない長い訓練を耐えるには小さいころの夢が大事だそうです。

今日は大変嬉しいことがありました。コンサルタントになりたいとSIerで頑張ってきたAさんが某コンサルティングファームに内定しました。
Aさんは明確に「27歳でITコンサルになる」と目標をもち、大変ハードな仕事の合間にもTOEIC800を取得し、それ以外の資格も大変努力をして取得してきました。電車の通勤時間も立って本を読んでいたそうです。技術力では特別高い評価でなかったものの、Aさんの明確な目標と努力に対し今後の成長性を高く評価されました。私たちのアドバイスも素直に聞いて頂き、面接練習までして頂きました。このような内定は私たちも大変嬉しいことです。

ヤンキースのイチローは4000本安打のインタビューで『4000のヒットを打つには、僕の数字で言うと、8000回以上は悔しい思いをしてきているんですよね。それと常に、自分なりに向き合ってきたことの事実はあるので、誇れるとしたらそこじゃないかと思いますね』と言っています。

仕事もスポーツもみな同じですね。目標を持ち、その実現に向けて努力なくして結果なし。目標があれば99の辛さも1つの喜びに為に越えられる。

<コンサルタント T.I>

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