COLUMN
コラム:転職の技術
第612章
2013/11/08

退職交渉ノウハウ

内定が出てうれしいですが、次が頭の痛い退職交渉です。

退職交渉でよくある問題とそれを乗り切るためのノウハウです。

<上司に退職を申し出る時のポイント>
最初に退職の意思を伝えるのは、やはり上司にお話しをするのが礼儀です。
ただ、この時に退職願という書類を持っていくのは避けましょう。
これは、きちんと決まってからでも大丈夫です。(法的には口頭でも、退職申し出になります)

上司はまず『なぜ?』という疑問がわきます。
この質問に対する回答は事前に準備しておく必要があります。
この時の注意としては、現職の批判はしない(後味が悪くなりますので)事。
自分のやりたい事や意思が固いことをしっかりと伝えることが大事です。

どこへ転職するのかも必ず聞かれるでしょう。
これは云わないというのが原則です。会社名を教えて良いことは有りません。

次に、上司はいなくなった時のことを考えます。穴埋めはなかなかできません。
よって、退職は了解したとしても退職は3カ月や6カ月後にして欲しいとなります。しかしながら、これは企業の責任です。
例え後任にふさわしい人がいない場合も、それを考えるのが上司、企業の責任です。

ただ、プロジェクトマネージャー等をやっていた場合は、ある程度社会人としての責任は果たすのが重要と思います。この場合は一番わかるのは自分ですのでその終了時期を見極めて転職活動をするのが良いと思います。

1回目の申し出では慰留され、退社OKとまでは進まないことが普通です。
ここは、顔を立てて一旦はそれで終わりましょう。
しかし、意思は固い点、申し訳ないがお願します、というスタンスで終わるのが良いでしょう。

<引き留めの良くあるパターン>
まずは、年収を上げるという提案。会社は適切な方法で給与を決めています。
辞めると言われて昇給されても結局は長期的にそれが続くとは限りません。
次の昇給が遅れるかもしれませんし、そもそも適切な評価がされていなかったということです。

次に、仕事も希望の仕事をやってもらう、という提案が出てくる事があります。
しかし、一旦退職を口にした以上は残留しないのが原則です。会社・上司は、いつ退社するか分らない人という評価になっています。決してフラフラしない強い意思で臨んでください。

通常、退職申し出をしてから退職までは1カ月以上2カ月未満が一番多いパターンであり、これが妥当と思います。
とにかく、円満退社ということを念頭に置いて、強い意思で交渉するのがスムーズに進むポイントです。

<コンサルタント T.I>

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