COLUMN
コラム:転職の技術
第191章
2005/01/31

偶発を生かすキャリア論

 キャリア設計についてIT関係でも年齢層や業務に関して、例えばITプロフェッショナルどのように形成、開発されるのがよいというようなキャリア論が多くの団体や書籍で語られています。

それも指針としては大変大事なことと思います。しかし、それを絶対化して無理にそれに当てはめようとしたり、その枠から自分が外れたら未来がないような考え方は好ましくないと考えます。

キャリア論で有名なジョン・クルンボルツ博士は『計画された偶発性』という概念を提唱しています。これは従来のキャリア形成はこうあるべきという理論ではなく、キャリアはあらかじめ決められるものというよりは、偶然に起こる出来事を吸収しそれを生かしてキャリアを形成していくという考え方です。その偶然を必然に変える能力(学習)が大事という考え方です。

思いも大事ですが、思い通りにその計画が進められるという事は非常に難しいことです。未来はまだ誰も決定することが出来ないし、決まってもいません。今後どのようなチャンスが貴方にあるかわかりません。そのチャンスを生かしていく力が必要になります。その能力とは色々ありますが、何事も学習するという努力だけは続けましょう。

<コンサルタント TI>

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