COLUMN
コラム:転職の技術
第156章
2004/04/30

転職に不利なあれこれ

これらが無条件で「悪いこと」というわけではありませんが、まだ面接前の書類選考の段階では、これらの要素が選考者の心理にマイナスに働きかけることは否めません。

応募者側にしてみれば、個々に自分なりの事情と理由があることでしょう。しかし、選考するほうにしてみれば、やはり採用することへの不安とリスクをなにかしら感じとってしまうのも事実です。もし採用してもまたすぐに辞めるのではないか?対人関係に問題があるのではないか?ストレス耐性がないのではないか?等々。

疑問は是非面接で晴らしてもらいたい、会ってもらえればわかる、と豪語する応募者の方もいますが、「面接する」という工数も企業にとってはコストがかかること。採用しても長続きしない可能性が大きいと推測される場合には、書類選考の段階でお断りされることとなります。

上記のいずれかにあてはまる場合には、まずは書類通過するために応募書類作成に全力を尽くしてください。「文章で書くよりも会って話した方が誤解されないから」と、敢えて転職理由や離職期間の説明を書類に書かない方がいますが、これは逆効果です。退職に至った経緯と自分の考えは、その都度、きちんと明確な文章で記述しましょう。その際、「一身上の理由」は、書いていないことと同じ表現ですので、具体的に率直に理由と状況を記述してください。

通常、転職活動の平均的期間は1ヶ月~2ヶ月と言われています。それ以上の離職期間の場合には、その間何をやっていたか、なぜ転職活動が長引いたのか等も書いた方がよいでしょう。また、学校に通っていた、留学をしていたという場合は、その成果も重要になってきます。取得できた資格、学位、目には見えないけれども何か得たものがあるのならば、それも書きます。例えこれらを書いたとしても、結果的にNGとなることはあります。しかし、何も語らずにNGとなるよりは、最善を尽くす方がベターです。

履歴書の読み手(選考する人)に、「なぜ?」と考えさせないことが、転職に不利な条件を克服する原則!です。

<まりりん>

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