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コラム:転職の技術
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第133章
2003/11/17

偶然のチャンスを生かす心得

今の時代、IT業界で終身雇用に安住しようと思っている方は少ないと思いますが、ましてや今の自分の仕事が生涯の仕事になると思っている方は皆無でしょう。この業界では10年後はどう変化するか判らない世界であり、10年後を正確に想定などできない業界です。

IIJが日本で初めてインターネットのプロバイダー事業を開始したのは今から10年前の1993年です。そして日本で初めて(1978年)日本語ワープロを製品化し世の中に出した東芝がワープロ事業を撤退し製造終了したのは3年前、2000年です。

このような業界ですが、仕事内容はともかく、大きな夢や自分のあるべき姿や目標を描いておくことは大事です。ある方は経営者としての自分を描き、ある方は経営に近いところでの仕事をしている自分、ある方は海外勤務をしている自分を、ある方はコンサルタントとして独立している姿を描いているでしょう。

さて、それを現実にするためにあなたはどのように努力をしているでしょうか?夢を実現するには、実はある偶然のチャンスと言うのが大きく影響する事が多いのです。最近、大手企業に勤めている方が、転職で米国勤務のチャンスを得ました。現在、米国勤務を転職で手にするチャンスは多くありません。また、海外駐在の可能性のある会社を求めていた方が、日本企業で世界各地の支社店の情報システムをコントロールしている会社へ内定が決まりました。駐在の可能性が数年後に来るでしょう。

蜘蛛は餌である虫をとる為に、蜘蛛の網をつくります。これは偶然に飛んできた虫が偶然にその網にかかることを期待しているわけです。この網を作らなければ絶対にそのチャンスはきません。しかし、その網は大きければ大きいほどその可能性は高くなります。必然的になっていきます。例えば海外勤務を希望するなら、いつでもそのチャンスが生かせるようにできるだけ高いレベルに英語を磨いておくことが、偶然のチャンスを必然に変える最低の具体策です。

あなたの夢が実現可能な夢に変えるために、そして偶然を必然に変える為に、常に網を作り、さらに大きな網にする努力を続けましょう。網のないところにチャンスが来ても捕らえることはできません。

<コンサルタント TI>

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