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コラム:IT業界転職の技術
第1056章

情報システム部門で生きていける人

2022年1月14日

最近は多くの企業でDXが推進され、自社の情報システム部門の採用を強化している企業も多いです。いわゆる社内SEポジションですね。

私も9年のSE経験がありますが、受託開発やSESでシステム開発プロジェクトに携わっている方は、「発注側はITベンダーに対して要望を伝えるだけで羨ましいな…」「急な仕様変更で大変なのはITベンダー側…」などのイメージがあり、ITベンダー側から企業の情報システム部門に転職したいと考える人は多いかと思います。

ただ、情報システム部門にはITベンダー側からは見えない大変さもあり、転職してみたはよいが理想と現実に苦しむ人も一定数いますので、情報システム部門の経験者として、情報システム部門で生きていける人の話をしたいと思います。

技術力が必ずしも評価されるとは限らない

私が現役の社内SEだった頃から時代は進んだと思いますが、それでも今でも事業会社に転職して1年未満の方から転職相談を受けることもありますので、まだまだ情報システム部門への転職後に理想と現実に苦しむ人もいるのだなと思います。

私は情報システム部門で社内SEも経験しましたが、「技術力が必ずしも評価されるとは限らない」「プロジェクトを進めるための承認ステップが長い」「プロジェクトを立ち上げると反対勢力が出てくる」「情報システム部門の立場が社内で弱い場合がある」…など、細かい事を上げれば切りがないくらい多くの経験をしました。

ITベンダーでも独自文化はありますが、そうは言ってもシステム開発プロジェクトで売上を上げているのがITベンダーのため、プロジェクトマネジメント力や設計力、プログラミングなどの技術力や品質管理力など、システム開発プロジェクトにおける知識や技術で何か強みがあれば評価されます。

一方で、システム開発をベンダーに発注している情報システム部門では、上記のシステム開発プロジェクトにおける強みがあったとしても、残念ながら必ずしも評価されるとは限りません。社内システムは業務効率化やコスト削減に繋がるのですが、直接の売上ではないためにITを意識していない人(ITがあるのは当たり前と思っている人)には技術力の価値が見えにくく、必ずしもITベンダーと同等に評価されない事が多々あります。

反対に、技術力が無くてもプロジェクトの進め方が上手い人や社内調整や社内政治が上手い人など立ち回りが上手い人が高評価だったりして、ITベンダーでSEとして技術を評価されてきた人からすると「SEは技術力でしょ…。」という気持ちになることもあります。

プロジェクトを進めるための承認ステップが長い

特に組織規模が大きな企業は、承認を貰う決裁者が複数人いたりします。順番的に誰から承認を得る必要があるか(意外と重要)、いきなり会議で新企画をインプットすると反発される可能性がある人に対しては会議の前に事前にインプットして根回し(会議の意味は…)、の様な立ち振る舞いが必要な場合があります。

プロジェクトを立ち上げると反対勢力が出てくる

特にIT化によって仕事が減少したり、これまでのプレゼンスが無くなる立場の部門などは反発することが多いです。その場合は、IT化によって会社全体にどんなメリットがあるかなどを丁寧に回数を重ねて説明し、時には社内政治も活用して、最終的に理解をしてもらうまで調整をしていきます。もはやここにSE力はあまり関係ありません。笑

情報システム部門の立場が社内で弱い場合がある

システム開発の予算を情報システム部門が持っている場合は、各事業部の要望から優先度を設定し、自分達の裁量でプロジェクトを進めることができます。ただし、事業部側が予算を持っている場合は、事業部側からすると情報システム部門はベンダーの様な立ち位置となり、同じ社内ですが発注側の事業部と受注側の情報システム部という関係となり、ベンダーの様な動きになる場合もあります。そのため、情報システム部門であっても必ず最上流のシステム企画などから推進できない場合もあります。

情報システム部門で生きていける人

今回記載したのは私が経験した一例であり、これでは情報システム部門から技術力のあるSEが転職してしまうため、ITに対する感度が高い企業は技術力を評価したり、報酬を上げたりしている企業も増えてはいます。ですが、旧態依然の文化が根強い企業は注意が必要で、その場合、情報システム部門で生きていける人はこの様な文化でも楽しめることが大切となります。もし情報システム部門への転職をご検討されている方がいましたら、適性があるかお話しをさせていただきますので、お気軽にご相談くださいませ。

筆者 南條 充
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