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コラム:IT業界転職の技術
第1011章

天才のほとんどは努力でできている

2021年1月29日

天才は最初から天才か

私は余り根性論は好きではありませんし、時代的にも根性論は嫌われる傾向にありますが、時には根性論も必要だなと思ったことがあったので、今回は敢えて根性論を題材にしたコラムを書くことにします。

先日、ハイキュー!!(※)という、バレーボールを題材にしたアニメを見ていたのですが、レギュラーではないメンバーが以下のような会話をするシーンがありました。文中の「あつむ」というのはそのチームのエースという設定です。

「こんな終盤きてもいっこも乱れへんし、相手が何考えているか分かってるみたいやわ、あつむくんのセット。」
「天才ってやつか。同じポジションきっついわ。」
「影山のサーブもやばいやろあれ。俺も才能ほしいわ〜。」

その会話を聞いていた上級生が言います。

「いつやったか、聞かれたことあった。自分はレギュラーでもなく、後輩に天才がいて、辛いと思ったことはないですか、って。そもそも天才の定義は分からんけど、聞かれとる意味は分かった。

あつむたちのような奴について、理由なく最初から優秀なんやと思うとるやつがたまにおる。

けど、俺が毎日一から十やっとるところを、あつむみたいな連中は一から二十やっとんねん。

あるいはより効果的な十、密度の高い十、ほんでたまに、一から十やなくて、AからZやってみたらどんなやろ、おもろいんちゃうかって考えたりするやつらなんや。

それで失敗しても、時に他人に嫌われても、疎まれても、俺らやったら大事にするなにかをないがしろにしても、やらずにはおれん奴らやねん。喉から血出ても、走りたくてしゃあないやつらやねん。

世の中、かなわんと思う人たちはいっぱいおって、そういう相手を凄いなあと思うのは当然や。突っ走れることは才能やと思うし、あいつらをなんて呼んだってええねん。天才は悪口やないしな。

けど、あいつらのこと、最初から優秀なんやと思うことは、勝負するまでもなく負けとるっちゅうことやし、失礼やと思うねん。」

仕事をしていると、化け物みたいな人に出会います。頑張っても頑張っても追いつけないので、あいつは天才だな、生まれつきの才能が違うんだなとついつい思ってしまいます。

私自身もそうでした。新卒入社した会社では、先輩にも同期にも仕事ができる人がたくさんいて、モノが全然違うな、いくら頑張ってもどうしようもないなと思ったものです。

また、転職してコンサルティングファームに入社した時も、最初の会社以上に凄い人がたくさんいて、一体自分は何なのか、才能のない自分が努力して何の意味があるのか、とも思ったものです。

このように、他人を見て天才だ、私は凡才なので追いつけない、と思うのは私だけではないでしょう。むしろほとんどの人が、多かれ少なかれ、誰かに対して思ったことがあるのではないでしょうか。

天才のほとんどは努力でできている

確かに、歴史に名を残すような人や、後世に残るような発明をした人などは天才と言えるでしょう。

ただ、それ以外の多くは、努力や工夫によってできた人工の天才です。それは、周りで天才と呼ばれる人をよく見ていると分かってきます。実際、私の身近にいる天才たちは、いち早く何かに気付き、周囲に流されることなく、人知れず努力をし続けてきている人たちです。

例えば、私の学生時代の同級生に、オリンピックで金メダルを取った人がいます。市内大会の初戦で敗退するような弱小野球部の部員で、当時は目立つ存在でもなかったのですが、黙々と努力を重ねて強豪校に進学し、プロ野球球団に入団しました。そして、ペナントレースで活躍し、オリンピック代表に選ばれて金メダルを取っています。

才能もあったのでしょうが、あの野球部からのし上がっていくのは才能だけでは絶対に無理です。文字通り、血のにじむような努力を人の何倍もしてきたでしょうし、あの中で如何に世界に通用する選手になるかを考え、工夫をしていたのだろうと思うと、その苦労が偲ばれます。

また、別の同級生に、政令指定都市の市長がいます。この人も、学生時代は目立ってはいなかったのですが、遊び惚ける同級生に流されることなく努力して難関校に合格し、社会人になってからも働きながら政治を学び、当時最年少の切れ者の市長として、全国に名を知られる存在となりました。G1新世代リーダー・アワードも受賞しており、今後も、県や国政など、市に留まらない活躍が期待されています。

この人もまた天才と呼ばれる部類の人だと思いますが、SNSを見ていると、常に精力的に活動をしています。コロナ禍においては日々変化する状況に迅速に適切な手を打っていますし、平時においても、何か変えなければならないところはないかと考え、検討し、意義ある施策を数多く実施してきています。24時間365日、臨戦態勢で仕事に臨むその姿勢には、いつも頭が下がる思いでいます。

羨まないで努力をしよう

実績を上げている人を見て、才能が違う、彼らは天才だから、最初から凄かったんでしょ、と言うことは簡単です。でも、天才と言われる人たちも、その多くは元々は他と変わらない人だったはずです。人よりも努力をすべきだということを周りよりもいち早く気付き、人知れず努力を積み重ねてきた人が、成果を出し、天才と呼ばれるようになった、というのが現実だと思います。

その努力を無視して「才能」の一言で片付けてしまうのは、冒頭のアニメのセリフの通り「最初から優秀なんだと思うことは失礼」だと言えます。そして、天才だからいいよな、俺たち凡人とは違うよな、と、いくばくかの妬みも込めて言う人のほとんどは、残念ながらそこまでの努力をしていない人である場合が多いように思います。

自分が彼らと同じだけの努力をしているかどうか、少なくとも、彼らと同じだけの時間をかけているかどうか、ということは振り返るべきと考えます。

もちろん、ただ時間をかけたらいい、という訳ではありません。より効果的に、密度高くできればより良いですし、全く違うアプローチでより良いやり方ができるのであれば、それに越したことはありません。

ただ、効果的なやり方、密度の高い時間の使い方というのは、一定量の経験が蓄積されないとできません。初期段階から、時間をかけずに効率的なやり方を求めると、一見効率的ではあるのですが、辿るべきプロセス、得ておくべき経験が欠落してしまう可能性があり、長い目で見ると伸び悩んでしまうことも往々にしてあります。

そのため、天才のようにスマートにできればと最初から効率に走るのではなく、また、そもそも自分は天才ではないからと諦めてしまうのではなく、才能のある人たちが辿ってきた道を自分も辿り、少しでも彼らに近づくために、時間を惜しまず努力をしていきましょう。高みを目指し、人の何倍も努力をし続ければ、少しでも天才に近づけますし、もしかしたら自分が天才と呼ばれるその日が来るかも知れませんので。

※ハイキュー!! 著者:古舘春一 出版社:集英社

筆者 田中 祐介
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