COLUMN
コラム:転職の技術
第65章
2002/07/15

失敗したらどうする?

いよいよ本格的な夏がやってきたと感じる今日このごろです。東京はヒートアイランド現象で日中はうだるような暑さが続いていますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?

さて、今日は「失敗」してしまったあなたにまりりんからのプレゼント。。。

どんなに完璧な人でも必ず失敗はするものです。しかし、失敗したあとの対処方法の仕方が明暗を分けるとはよく言われていることですね。昨今、「失敗学」なる言葉をよく耳にしますが、これはまさに、いかに「失敗」から「成功」を学びとるかマニュアル集みたいなもの。自分の周りの人を見渡してみて下さい。二つのタイプがいると思います。

何か失敗したその後の行動をよく見てみると、「動」と「静」のタイプがあります。「動」タイプは、失敗に動転し、騒ぎ嘆き感情的に行動するタイプ、そして「静」タイプは、失敗を冷静に見つめ、分析しそれを客観的に語ることができるタイプ。さあ、自分はどっちのタイプか、ちょっと考えてみて下さい。

最近社会で起こった顕著な例は、雪印事件です。記者会見で「私は寝てないんだ!」と豪語した当時の社長は、完全に「動」タイプでした。その後、雪印の関連会社が引き続き偽装事件を起こしたことを見ても、失敗が活かされてなかったことは証明されています。

もちろん、まりりんがお奨めするタイプは「静」タイプの方です。「失敗から学べ」とはよく言われていることですし、それはよく理解できると思っていても人は、実際にその場面に出くわし自分が当事者となってしまうとなかなか、「静」タイプを実践できないものなのです。それでは、どうすればいいのでしょう?

「動」か「静」かは、個人の性格に起因するところも大きいでしょうが、そこは努力と意識で変えていけます。具体的にどう意識して失敗を「静」的に対処するか、まりりんが実践している方法をご紹介します。

■嘆くより悩む
「あぁ、どうしよう、どうしよう」と頭を抱えるよりも、「どうして失敗したのだろう?」と考える(=悩む)。前向きな「なぜ?」を考える。決して、自分を責める「なぜ?」ではありません。

■突き放す
失敗した自分から少し離れて客観的に見つめてみる。まるで他人事のように考えてみる

■休む
どうしても「失敗」したことから意識をとばすことができない場合は、思い切って身体ごと休んでみましょう。とことん寝る・飲む・歌う、などとにかく現場から離れてみるのです。

要するに、「効果的な気分転換」と「前向き思考」をいかに実践するかがポイントです。方法は人それぞれにあると思います。みなさんも自分なりの「失敗」対処法を構築してみて下さい。

<まりりん>

注目のキーワード: