ITコンサルタント (3/3) | IT業界職種研究 | IT転職 エージェント リーベル


ITコンサルタント | IT業界職種研究

ITコンサルタント it consultant

竹政 昭利 株式会社オージス総研

1990年代後半、外資系コンサルティングファームに入社。ITコンサルタントとして主に官公庁、ハイテク・通信業界の大・小規模プロジェクトや英語を標準語とするグローバルプロジェクトまで幅広く経験している。仕事では軸を大切にしている。欧州(オランダ)にて経営学修士(MBA)取得。将来の目標は「起業、教鞭を執ること」

第3章:ITコンサルタントのキャリアパス

これまでITコンサルタントの仕事内容や人について触れてきましたが、今回はITコンサルタントのキャリアパスについてです。ここでは具体的なキャリアパスがどれだけというよりかは、概念レベルでキーワードをいくつか挙げて、「ITコンサルタントとして入社してどのようなキャリア構築が可能であるか」「ITコンサルタントがキャリアを構築していく上での環境の重要性」という部分について述べたいと思います。

今回はキーワードとして、

  1. キャリアパスはどちらかといえばスペシャリスト寄り
  2. スペシャリストとしてのキャリア構築の方向性は多彩
  3. 自らの意思で決めることができる
  4. 情報の共有/トレーニングの重要性

の4つを挙げています。

1. キャリアパスはどちらかといえばスペシャリスト寄り

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一般的なジェネラリスト、スペシャリストという分類でいうと、ITコンサルタントはどちらかといえばスペシャリスト寄りだと言えるでしょう。違う意見もあるかもしれませんが、私は自分の専門領域を磨き、自分の守備範囲を拡大していくという点からそう捉えています。これはどのような方向性でキャリアを構築していくとしても、キャリアパスのベースになる考え方のひとつだと思います。

具体的には、ネットワークであれ、パッケージソリューション(オラクル等)であれ、JAVAの開発であれ、プロジェクトを通して何かしらの得意分野を作っていく人が非常に多いように思います。そういう意味では、ITコンサルタントが置かれている環境は、自らの強みを積極的にさらに強いものにしていきたい人には望ましいもののひとつだと言えるでしょう。

2. スペシャリストとしてのキャリア構築の方向性は多彩

そして、キャリア構築の方向性は多彩です。プログラミングに始まり、開発、テスト等の経験や業務設計、システム設計等を満遍なく経験した後に、プロジェクトマネージャーとしてプロジェクト全体を統括するマネジメントを趣向される方もいれば、開発/テストといった下流部分のみを担当する方、基盤メンバーとしてさまざまなプロジェクトを横断される方など、数多くの選択肢があります。

もちろん、その多彩さの度合いは会社が持つジョブオポチュニティ(クライアントからの案件)と絡みますので、時期により制約もあるとは思いますが、一般的に一定以上の規模のコンサルティングファームであれば、個人がある程度はキャリアの方向性を模索ないし選択できるだけの環境があると思います。

3. 自らの意思で決めることができる

数多くの選択肢があるのですから、日頃から「こういったことがやりたい」「こういう経験を積んでいきたい」というイメージを持っている人の方が、プロジェクトを移るときも自分の趣向に沿った異動をして、自らの意に沿った経験を積まれているという傾向が見られます。逆に言えば、会社が何かしらのキャリアパスを提示してくれるのでなく、「自らキャリアをどう構築していくか考え、それに沿ってプロジェクト内で経験を積み、さらに今後の方向性も自ら決めていく」、というような発想がITコンサルタントには求められると思います。

実際のプロジェクトでは、規模の大小にもよりますが、個々の強みを発揮しながらチームとして成果を出していくことが求められます。ですから、プロジェクトの中に個人の強みを伸ばしていける環境・ポジションが用意されていることが多いように思います。また、あるメンバーの弱い部分について、その部分が強みであるメンバーと組み合わせて補うといったことも、実際よく行われています。「自らの意思で決めることができる」というのは、言い方を変えれば「自らの意思が求められる」ということです。

4. 情報の共有/トレーニングの重要性

ITコンサルタントとしてのキャリアを構築していくにあたり、「社内のトレーニング制度が入念に設計・確立されていること」や「社内での情報共有のしくみが充実していること」等の個人・組織として成果を出していく上での環境面での充実度は重要だと思います。それらが知見/知識の吸収をより効率的/効果的にしていると思います。ITコンサルタントの場合は、以下のような環境で仕事を進めています。

  • 周りにいるメンバー同士で、違ったプロジェクトで自分には経験したことのない経験をしており、頻繁に双方の知見を吸収しあうことができる。
  • プロジェクトで必要とされるスキルについて、会社としてトレーニング等の機会が提供される。
  • 勉強会のような形で、必要な知見をプロジェクト内外問わず、多くのメンバー間で共有するマインドがある。
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こういった部分への参加は一般的に義務ではありません。自ら望む人は積極的に関わり、新しいことを貪欲に吸収することができます。好奇心といった要素を前章(第2章)で挙げましたが、直接自分の仕事に関係のない部分にも積極的に首をつっこんでいくような人も実際にいます。キャリア構築に必要なインフラがしっかりしていても、それらをどう使うかはその人次第だと言えるでしょう。また、自ら吸収することを好み、かつ自分の経験を部下や同僚と積極的に共有しようとするコンサルタントは、結果としていわゆるハイパフォーマーであることが多く、総じて社内での評価も高いようです。

おわりに: ITコンサルタントとしてチャレンジするにあたって

これまでITコンサルタントの仕事内容やキャリアパスなど、いくつかテーマを絞って述べてきました。第1章から第3章の中では、いくつかの要素をITコンサルタントとしての適性として挙げてきました。しかし、ITコンサルタントはそれら全てを備えていなければ駄目ということではなく、そういった要素と関連している自分の持ち味をどのように活かしていくのかということを重視していただければと思います。個人的にはITコンサルタントという仕事を通じて何がしたいのか自分なりに考えていて、かつ自らモチベートしていけるものがある人には、ITコンサルタントとしての適性があると思います。

実際には、中途採用であればこれまでの経験なり、実務に関わるスキルが問われますが、自分なりにITコンサルタントとしての在り方、入社後の中長期的な自分のキャリアの方向性・目標をしっかりと考えていることが、何よりも重要であると感じています。

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