ホワイトボードを制するものはプロジェクトを制する(その2) | ケンゾウの戦略コンサル物語 | IT転職 エージェント リーベル


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筆者プロフィール: ケンゾウ
大学院修了後、メーカーでエンジニアとして勤務。その後、外資系の戦略コンサルティングファームに転職。幾多の苦労を重ねながらも、数年間をそのファームで過ごした後に卒業し、現在は投資ファンドで働いている。

第44話
ホワイトボードを制するものはプロジェクトを制する(その2)

個別論点におけるホワイトボードの使い方

こんにちは、ケンゾウです。前回は、ホワイトボードを使った議論の進め方について書きましたが、今回はその続きとして、個別の論点を議論するためにホワイトボードをどう使っているかについて書いてみたいと思います。

大きな流れとしては、以下の様になります。

(1)検討すべき論点を更に小さい論点に分解する必要があるか議論し、必要であれば、いくつかの小論点に分解してホワイトボードに記述する。
(2)分解後の個別の論点について、検討するためのフレームワークを考えて、ホワイトボードに書いてみる。
(3)フレーワークの中で、埋められるところは埋めて(概算や仮説でもOK)、結論の仮説を考えてみる。(埋められなかったところは、打ち合わせ後に情報収集・分析を行って埋める)

上記(1)から(3)までを、もう少し詳しく説明したいと思います。具体的な例があった方がイメージが湧きやすいと思いますので、「ある飲食チェーンの売上を伸ばす施策」について検討していたとしましょう。

具体例:飲食チェーンの売上向上策の検討

まず、上記(1)の論点の分解を行ってみましょう。ここでホワイトボードに具体的な分解例を書いてみて、メンバーから意見が出れば修正を加えていきます。いろいろな分解のやり方があると思いますが、例えば以下のように分解できたとしましょう。(この時点でホワイトボードには以下の3つが書かれています)

(A) 新規店舗の出店によって売上を伸ばす
(B) 既存店舗の売上を伸ばす
(C) 全く新しい業態を開発してチェーン展開する

次に、(2)の個別論点を議論するためのフレームワークについて議論します。ここでは上記の論点(B)「既存店舗の売上を伸ばす」の検討に必要なフレームワークについて議論します。ここでホワイトボードの前を陣取っているファシリテーターはメンバーに「既存店舗の売上を伸ばす施策」の案を出させながら、それらを分類していき、フレームワークを作っていきます。(ベテランであれば、個別施策案の前にいきなりフレームワーク案を書くところから始まることもあります)

例えばですが、縦軸を施策案のリストとし、横軸に評価項目を並べてもいいかもしれませんね。縦軸は売上を増やす施策なので、大きくは「客単価向上」と「客数の増加」の施策に分けてリストアップしても良さそうです。横軸は、それぞれの施策を評価するために、例えば「期待できる効果」「実現の難易度」「必要な投資額」などを並べてもいいですね。

いずれにせよ、こういった項目を整理してフレームワークをホワイトボードで整理できたら、上記(3)にあるように、現時点の仮説ベースでも良いので埋めてみます。そこである程度埋まれば、答えの仮説が見えてきます。もし十分埋まらなくても、埋めるためにどんな作業をすればよいかが見えてくると思います。

ここまで書いてきて気づかれた方も多いかもしれませんが、実は上記の内容は、プロジェクトにおける検討内容そのものなのです。つまり、プロジェクトにおける検討の大部分はホワイトボード上で進んでいくと言っても過言ではありません。つまり、ホワイトボードの前を陣取れるということは、コンサルティグの仕事を主体的に進めるだけの力があるということの証なのです。つまり、ホワイトボードを制するものは、プロジェクトを制するということです。

ホワイトボードの前に立つことで、自分がどこまで議論をリードできるのか、現在の自分の実力を知ることが出来ますし、場数を踏むことで徐々に仕切るのが上手になっていくという側面もあります。読者の皆さんも、機会があれば積極的にホワイトボードの前で仕事をしてみてはいかがでしょうか?

(次回につづく)

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