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ケンゾウの戦略コンサル物語

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筆者プロフィール: ケンゾウ
大学院修了後、メーカーでエンジニアとして勤務。その後、外資系の戦略コンサルティングファームに転職。幾多の苦労を重ねながらも、数年間をそのファームで過ごした後に卒業し、現在は投資ファンドで働いている。

第36話
コンサルタントと起業家の違い

コンサルスキルは起業に役立つか?

こんにちは、ケンゾウです。突然ですが、皆さんに1つ質問です。次に上げる企業に共通するのは何でしょうか?

  • DeNA
  • エムスリー
  • スターマイカ
  • リアルコム
  • ビジネス・ブレークスルー

答えは、戦略ファームの卒業生が創業者として起業して、株式公開まで至った会社です。現在は既に社長が交代している会社もありますが、いずれの企業も創業時の社長は戦略ファーム出身者です。

この様に、徐々にではありますが、起業家としても成功する戦略ファーム卒業生が増えてきています。ということは、戦略ファームで学ぶスキルは、起業家になる上でも役に立つということなのでしょうか?

個人的には、コンサルの経験で役に立つ部分はもちろんありますが、むしろそれ以上に違いの方が大きいので、コンサル時代の考え方や行動パターンからの脱却を求められる部分の方が大きいのではないかと思っています。

因みに、私が親しいある起業家は「うちで戦略ファーム出身者を採用するなら、在籍期間が短い人がいい。しかも、コンサルの仕事が少し合わなかったくらいの人の方がいい。」と言っていました。彼自身も戦略ファームの卒業生なので、コンサルタントの強みも弱みもよくわかった上での発言です。彼は、どうしてそのように考えるのでしょうか?

コンサルタントと起業家の違い

彼の意図としては、戦略ファームに入る人は基本的には優秀なので採用したい。ただし、コンサルのスキルや行動パターンが染み付いてしまう前に採用したいということだそうです。これは、戦略ファームの問題解決のスタイルが大企業には向いているけど、起業家が立ち上げたばかりのベンチャー企業には必ずしも合わないこともあるということだと思います。

もう少し簡単に言うと、スピード感の違いです。起業家の場合は0から1を作っていくのが仕事なので、キチンと調べてしっかり分析してから実行するのではなく、先ずは正しいと思うことをやってみる。そうすると大体は失敗するので、そこで失敗の理由を考えて軌道修正する。これをスピーディに繰り返すことでサービスを作っていく。つまり失敗することが半ば前提でどんどん試してみるわけです。

一方で、大企業のコンサルでは10を100にする方策を考えることが多く、更に、動かす組織も投資額も大きいことが多いため、納得感を持って合意形成が出来るようにしっかりと調査・分析することが求められます。これはこれで非常に大切なことなのですが、ベンチャー企業の場合は合意形成に大企業のように時間とコストがかかりませんので、どんどん実践した方が早く進むということです。

もう少し現実的な話をすると、いくら調査して分析しても、仮説は所詮仮説なわけで、外れることも多々ある。であれば、分析に時間をかけるよりも実際にやってみて検証した方が早いし正確だということです。この感覚は、実際に商売をやっている人にとっては当たり前なのだと思うのですが、コンサルを長くやり過ぎるとこの辺りの感覚が鈍ってくる人もいるということです。そういう人は「頭でっかち」と呼ばれるわけで、もちろんベテランでもそうならないセンスの良い方もコンサルタントもいますが、頭でっかちになってしまうとベンチャーでの活躍は難しいのでしょう。

このあたりの、仮説ベースで小さく実践し、失敗を直ちに修正するというアプローチが上手くいくという点に関しては「リーン・スタートアップ」という書籍がオススメです。また、コンサル卒業生が起業してドタバタする様は「不格好経営」に楽しく描かれています。いずれもベストセラーなので読まれた方も多いと思いますが、まだ読まれていない方は一読されてはいかがでしょうか。

(次回につづく)

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