アップ・オア・アウト | ケンゾウの戦略コンサル物語 | IT転職 エージェント リーベル


ケンゾウの戦略コンサル物語

ケンゾウの戦略コンサル物語
筆者プロフィール: ケンゾウ
大学院修了後、メーカーでエンジニアとして勤務。その後、外資系の戦略コンサルティングファームに転職。幾多の苦労を重ねながらも、数年間をそのファームで過ごした後に卒業し、現在は投資ファンドで働いている。

第8話
アップ・オア・アウト

アップ・オア・アウトとは

こんにちは、ケンゾウです。今回は、アップ・オア・アウトについて書いてみたいと思います。

そもそも、アップ・オア・アウトとは何か?コンサル業界に関心がある方であれば聞いたことがある言葉だと思いますが、一定期間以内に昇進(アップ)出来なければ、ファームを去る(アウト)必要があるという考え方です。

コンサルティング・ファームは、他の業界と比較すると、非常に昇進が早いです。通常で2〜3年、早い場合は1年程度で一つ上のランクに昇進します。そのため、新卒で戦略ファームに入った場合、早いと20代中盤でマネージャーに昇進します。中には、35歳前にパートナーになってしまうツワモノも存在します(そこまで早い人はめったにいませんが)。
このように、短期間で昇進できる仕組みがあることに加え、そもそも戦略コンサルには成長志向が強い人が集まっていることもあり、成長しないなら(成長出来ない場合も含む)退職し、新たな道を進んだ方が、会社と本人の双方にとって良いという考え方があります。

アップ・オア・アウトの運用実態

それでは、アップ・オア・アウトは実際に運用されているのでしょうか?ファームによって程度の違いがあるようですが、戦略ファームではアップ・オア・アウトに近い運用がされています。「近い」と言うのはどういうことかというと、ランク毎に「◯年以内での昇進が必要」と厳密に運用しているところは、私が知る限りあまり無いようです。最近はプログレス・オア・アウトやアップ・オア・ステイという言葉も聞くようになり、成長する意欲があるのであれば、同じランクでの在職期間が長くなってもいいですよとか、昇進出来なくても、現状のランクでしっかり成果を出せるのであれば続けていいですよ、といった運用がなされているファームも多いようです。実際、私が所属していた戦略ファームでも、同じランクで5年以上在籍しているスタッフもちらほらいました。

一方で、私が戦略ファームにいたときは、1年前後で辞めていく人がいたのも事実です。私も最初のプロジェクトで×(バツ)という評価がついたわけですが、これが何回か続くと、会社と話し合いがもたれるようです。この時は、まだ続けていく意欲があるか、意欲がある場合は、スキル的にどんな課題があるか、どうやって克服していくか、どんなプロジェクトであれば成果を出せそうか、といったことを真剣に議論するといいます。この面談後に辞めていく人もいるのですが、個人的には、早い段階で見切りをつけるのは、それほど悪い選択ではないと思っています。

というのは、戦略コンサルの仕事のやり方は、ある意味で特殊なところがあるというか、職人的なところがあって、人によって合う・合わないは正直あると思います。一方で、合わない人は優秀でないかというと、必ずしもそうでなく、戦略ファームには合わないが、事業会社ではめちゃくちゃ活躍できる方は沢山います。実際に、戦略ファームOBで事業会社に移って経営者として成功している著名な方の中に、実はコンサル時代は凄く苦労して短期間で辞めているという話をときどき耳にします、ご自身の著書でその辺りを赤裸々に書かれている方もいらっしゃいます(もちろん、コンサルでも成功していた方も沢山いらっしゃいます)。

また、現実的なところで考えても、戦略ファームを1年前後で辞めた方の多くは、優良企業に良いポジションで転職していました。コンサル卒業生の転職を支援している人材紹介会社のエージェントによると、戦略ファームに入れた時点で優秀であるという見方ができるので、「入ってみたけど自分に合わなかった」と直ぐに見切りを付けること自体は、採用する事業会社側からすると、それほどネガティブに映らないことが多いということでした。

なので、戦略ファームから採用オファーがもらえるのであれば、個人的にはアップ・オア・アウトを過度に恐れずに、ぜひチャレンジしてみて欲しいと思います。

(次回につづく)

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