auの携帯電話ユーザーであれば誰もが知っている、KDDIが提供するポータルサイト「au one」。この「au one」のコンテンツの企画開発からサイト運営、広告販売までを一手に担っているのがmediba(メディーバ)だ。
同社は2000年にKDDIのキャリアレップ(広告の一次代理店)として、KDDIおよび博報堂DYメディアパートナーズの出資により設立。2007年にKDDIが、それまで個別に運営していたez web、DION、DUOGATEを統合して「au one」を立ち上げるにあたり、メディアプロデュース事業へと進出。新たな成長へと踏み出した。さらに2008年にはリサーチ事業も開始。現在、広告、メディアプロデュース、リサーチを3本柱として事業を展開、モバイル業界で確かな存在感を示している。その過程で事業規模も大幅に拡大。4〜5年前までは50人程度だった社員数も、今では200人に迫る勢いだ。
「感動メディアの創造」をテーマに、今後も次々と新規事業に乗り出していく構えのmedibaでは、人材の採用にも積極的だ。同社の事業内容や求める人材像について、経営管理部 人事グループリーダーの佐藤浩也氏と、同グループの白砂なぎさ氏に話を聞いた。
au携帯3000万ユーザーを相手にスケールの大きな事業を展開

インターネット広告だけを扱う、あるいはメディアプロデュース、インターネットリサーチだけを手掛ける、という会社は他にも多数存在する。medibaの特徴は、これらの事業を「モバイル」という切り口からひもづけて、全て自社で手掛けている点にある。「しかもauというキャリアに密着したポジションで事業を行っている。こうした会社は他にはない。まさにオンリーワン企業だと言い切れます」と佐藤氏は強調。さらにそのメリットを以下のように説明する。
「メディアと広告がつながっている、というのは、言ってみればテレビ局とCM制作会社が一緒になっているようなものです。広告をいつ、どのような形で出すか、最も効果的なタイミング、手法を選べるという点で大きな優位性があります。
これはコンテンツの企画からサイト運営、広告の販売まで自社で一手に扱う当社でしかできないことだと思いますね」
また、モバイルメディアや広告についてあらゆる角度から知り尽くしているのも同社の強みだ。
「例えば、携帯電話を使ったリサーチでアンケートをとる際、限られたサイズの画面の中で延々と質問が続いたりすることにストレスを感じる人も多い。その点、当社では『au one』をイチから立ち上げた経験から、見やすさ、わかりやすさも含めて『この画面をどう見せればいいか』を考えるのに長けています。さらに、ただリサーチを行うだけでなく、回答者に対して、アンケートに回答する中で刷り込み広告を行うといったこともできる。このように社内に蓄積されているノウハウを縦横無尽に組み合わせ、シナジーを発揮することで、新たな価値や事業を生み出せるのも当社ならではの特長でしょう」と白砂氏も自信を見せる。
au携帯電話のユーザーは現在3000万人以上にのぼり、その大半が「au one」を日常的に利用している。それだけにmedibaの事業は、世の中に大きなインパクトを与えることが可能だ。
「まさにこの点が、当社で仕事をする醍醐味です。自分がやったことで多くのユーザーに楽しさと感動を提供でき、広告媒体として世の中の豊かさを喚起できる。大規模サイトに関わるスケールの大きさや、全体を見渡せるポジションでシステムやサービスを開発していく手応えを感じられます」と佐藤氏。また、モバイル業界はまだまだ発展の余地が残されている世界だけに、その中で新たなものを生み出し、自分の足跡を刻み込むチャンスもたっぷりと残されている。非常に夢のある仕事で、やり甲斐は充分と言えるだろう。
さらなる新規事業開拓に注力

今後、medibaでは、前出の「社内に蓄積されているノウハウのシナジー」をさらに発揮して、次なる新規事業を開拓することに注力していく方針だ。
「これまで当社はauというプラットフォームの上で成長してきましたが、その地位に安住しているわけにはいかない。将来的な携帯ネットメディアのオープン化を考えても、次の一手を戦略的に考える必要があります。mediba単体のビジネスを立ち上げたり、次のモバイルのトレンドを自ら作ったりといったところに積極的に投資をしていきます」と白砂氏。具体的には、クロスメディア展開をいちだんと進めていくことや、より嗜好性の高い専門的なメディアを立ち上げること、さらには広告やリサーチなどで収集したデータを企業向けのマーケティングデータとして販売することなど、さまざまな展開が考えられる。
「モバイル業界の進化のスピードは速く、正直、我々自身もどのような方向に進んでいくのか読み切れない部分がある。ただし、どのような方向に行こうとも先頭にいるのは我々medibaであるという強い意気込みを持って、事業・サービスに取り組んでいきたいですね」と佐藤氏は力強く言い切る。
“企画や戦略を自ら考え、実行してくれる人材”を求める

新規事業の展開を加速していくことを視野に入れ、medibaでは人的リソースのさらなる強化も急務となっている。新規ビジネスプロデューサーやWEBプロデューサーをはじめ、営業推進企画など、幅広い分野で人材を募集中だ。
こうした中、同社が求めているのは“企画や戦略を自ら考え、実行してくれる人材”だ。
「今までやってきたことを単純に更新・運用するという人材は求めていません。その先を見据えて、常にいろいろなところにアンテナを巡らせ自分から発信していける方、ゼロから全く新しいビジネスを発想できる方に、ぜひいらしてほしい」と白砂氏は言う。
さらに佐藤氏は「これまでの経験は確かに重要。ただし、それに執着して、自分を次のステップに成長させていこうという意欲がない方は当社には合いません」と語る。例えば、新規ビジネスを担当するプロデューサーの場合、仮にPCのWebの世界で成功体験があったとしても、それがモバイルに活きるかどうかはわからない。また、「au one」のユーザーは3000万人を超える巨大な規模であり、その意味でも、培ってきた経験がそのまま役立つかは未知数だ。
「だからこそ、過去の成功体験にとらわれず、その経験をベースに新しいものを生み出していこうという意欲に溢れる方を求めています。そのためには『何故それをやるにはmedibaでなくてはならないのか』が明確であることも重要。『KDDIや大手広告代理店博報堂のアセット(資産)を使ってこういうことをやりたい』『自分がこれまでやってきたことをmedibaでならこんな形でより良いものにできる』といった意識を持っていてほしいですね」(佐藤氏)
ただし一方で、意気込みや勢いだけでは充分ではない、と釘を刺すことも白砂氏は忘れない。
「当社は創業してまだ歴史が浅く、若い企業ではありますが、みなさんがもつベンチャー企業のイメージとは違う雰囲気があります。ユーザーが多いことから影響力も大きいし、プロジェクトのために動くお金も大きい。『何となく面白そうだから今すぐやってみよう』とはなりません。いわば“大人ベンチャー”ともいうべき会社ですね。となると、自分がやりたいことを実現させるためには、きちんとプレゼンテーションを行って周囲の人を納得させるなどのビジネススキルも必須になります」
モバイル業界に唯一無二の、オリジナリティの高い業態のmedibaだけに、入社後、仕事をする中で得られるものも大きい。
「まずはモバイル業界で誰もやったことのない、最先端の仕事に携わりながらスキルを磨いていけることが挙げられます。また、インターネット業界に関心の深い人であれば、“広告とメディアプロデュースなどのサービス両方を手掛けないと全体像を掴めない”と気づく人も多い。転職先として広告代理店に行くか、ポータルなどのサービスを提供している会社に行くか考えている人にとって、medibaであれば両方の仕事ができるというのは非常に魅力的ではないでしょうか」(白砂氏)

変革の一翼を担ってくれることに期待
medibaの社員の平均年齢は32歳で、男女比もほぼ半々。まだ設立から9年ということもあり、非常に若々しい組織だ。一方でネット系ベンチャーには珍しく、“社員が定年まで働ける環境を目指す”ことを打ち出しており、スピード感溢れるというより、むしろ落ち着いた、スマートなイメージを感じさせる。「当社はほとんどの社員がキャリア採用で、各自がそれなりのスキルや経験を持って入社している。だからこそ、人を押しのけて自分だけが、という余裕のない人はおらず、皆、協力し合いながら楽しく働いていますね」と佐藤氏は笑顔を見せる。
フラットで非常に風通しがいいのも同社の社風の特徴だ。社長も一般社員と同じフロアに席を並べ、役員クラスにも気軽に相談を持ちかけることができる。硬直した上下関係とは全く無縁だ。
社員の成長を重視する姿勢は、教育制度の充実ぶりによく表れている。年間の教育計画に基づき、マインド系、コンセプチュアルスキル系、ヒューマンスキル系、テクニカル系の4カテゴリーのメニューを用意。階層別に集合研修を行っている。マインド系ではビジネススキルやマナー、会社の方針や組織について学び、コンセプチュアルスキル系では論理展開力や企画力などを磨く。ヒューマンスキル系ではコミュニケーション能力やチームビルディングのスキルを向上させるメニューを用意。テクニカル系では広告業界やITスキルについて専門的な知識を身につける教育を、社外研修も含めて行う。いずれも学んだその日から仕事に活かせる、極めて実戦的な内容だ。
また、評価についても、目標管理に基づく評価とコンピテンシーに基づく評価の二本立てで実施。短期的には成果が上がらなかったとしても、その中で果たした役割や発揮した能力をコンピテンシーとして評価することで、公正かつ納得感のある評価を実現している。

新規事業の積極展開をはじめ、medibaは今、“Challenge & Change”をスローガンに掲げ、「第2の創業期」とさえいえる大きな変革の只中にある。今後、入社するキャリア人材は、その変革の一翼を担うことを強く期待されている。「モバイルという世界も、medibaという会社も、まだできたばかり。自分次第でどのようにでも想いをかなえられます」と白砂氏。同様に佐藤氏も「ただ会社に加わる、というのではなく、自分がこの会社を作るコアメンバーになるんだ、というくらいの気概を持っていらしてほしい」と力を込める。「au one」という大規模サイトを舞台に、自分のアイデアや想いを具現化して世の中に問いかけたいという意欲と野心に燃える人材は、今すぐ飛び込んでみるべきだろう。
リーベルコンサルタントから一言
KDDI株式会社が提供するau携帯電話とPCを一体化したポータルサイト「au one」の編成・企画から、コンテンツの制作および広告配信までをトータルに手がけるモバイルメディア企業。
コンテンツを見たり、読んだり、聞いたりすることで大きな感動を呼び起こし、携帯電話をユーザーの仕事や生活に役立つ“真のメディア”へと創造します。
オフィスも六本木の『泉ガーデンタワー』にあり、働く環境も抜群です。