注目企業インタビュー

リーベルが探る、注目企業の強みと求める人材像。採用現場の生の声をお届けします。

AT&Tジャパン株式会社

ネットワークインテグレーションの草分け 事業拡大に向け「自立自走型」の人材を求む

AT&Tジャパンは、企業向けのネットワークインテグレーションサービスを展開するいわゆる“NIer”であり、その実力や業績は業界屈指である。1999年からこのビジネスを日本国内で独自に進め、毎年売上げを順調に伸ばし、高い成長を遂げてきた。その順調過ぎるほどの成長ぶりは、米国本体のAT&Tやアジア、ヨーロッパ、中近東、アフリカなど他地域のグループ会社の注目の的。今ではこの日本発のビジネスモデルを、国外のAT&Tも新規事業として力を入れ始めている。

そして、日本では更なる成長に向けて今年から中途採用活動を本格化させるという。採用を統括する日本AT&T株式会社人事部次長の熊谷靖広氏に、その背景と求める人材像などを聞いてみた。

大規模案件の実績、グローバル性が強み

日本AT&T株式会社 人事部次長 熊谷靖広氏

「2006年から中途採用活動をいよいよ本格化させます。今までは基本的に退職者の補充しかできなかったが、ある程度まとまった人数の中途採用を進めます」。熊谷氏はそう力強く語る。

AT&Tジャパンは、ネットワークインテグレーションの草分け的な存在である。1999年以来、キャリアや各種ベンダーに縛られず、常に最新のテクノロジーを採り入れた最適のソリューションを一貫して提供してきた。これまで日本を代表する数多くの企業のネットワークソリューションを手がけてきた。

さらに、全国に1万拠点ほどもあるATMサービスのネットワーク構築を手がけるなど、大規模案件の実績も蓄積してきた。また、ネットワークの再構築も得意分野とする。最近では、日本有数の製薬会社である大鵬薬品の複雑化した旧来型ネットワークを再構築し、高速かつ高い耐障害性を誇るネットワークを実現している。

ビジネスは急成長、人材不足が長年の課題

大規模案件の実績に加えて、同社は、グローバルなネットワークインテグレーションサービスをワンストップで提供できるという強みも併せ持つ。各国のグループ会社との緊密な連携で、国内企業が海外に進出する際の拠点間のネットワーク構築もAT&Tジャパン一社を窓口として実現するのだ。ロンドン、上海、シンガポール、ニュージャージー(米国)の主要拠点には日本人スタッフも駐在させるなど万全の体制も敷く。特に2006年からは中国に照準を絞り、進出する国内企業へのサービスの売り込みに拍車をかける。

ビジネスは成長軌道を描き、売上げ規模は、米国本体に比べればまだ小さいものの、グループ会社では米国に次ぐ2番目となっている。

しかし、設立から7年間、ひとつの課題が常にAT&Tジャパンを悩ませ続けていた。それは、人的リソースの圧倒的な不足である。社員を補充したいが、米国本体の将来的な人員増強の許可が下りないという状況が続いていた。

事業拡大に向け中途採用を本格化

だが、2005年11月に事態は好転する。米国で地域電話会社のSBCコミュニケーションズが旧AT&Tを買収。ブランド名はAT&Tを踏襲、新生AT&Tとして全米No.1の通信会社が誕生した。AT&Tの企業体力は増し、その影響は日本にも波及する。「AT&Tジャパンも売上げを上げるためにリソースを確保するという積極策に出られるようになりました。それが、今回の中途採用の動きにつながっているわけです」(熊谷氏)。

AT&Tジャパンの中途採用の募集は、国際/国内担当のネットワークエンジニアや、ネットワークセキュリティエンジニア、グローバルプロジェクトマネージャーなど、職種は多種多様だ。「特に各企業の注目が集まるセキュリティ関係のポジション強化は今後最も力を入れていかなければならない分野である」(熊谷氏)。

求めるスキルは職種ごとに異なるが、基本的には専門分野における一定の実務経験が必要とされる。また、外資系とはいえ、顧客の9割以上が国内企業のため、英語力は必須ではない。「ただし、英語ができれば職種の選択肢は増える。入社後にはぜひ勉強して、自分の選択肢を広げてほしいですね」と、熊谷氏は指摘する。

求められる人材像は”自立自走型”

日本AT&T株式会社 人事部次長 熊谷靖広氏

一人ひとりの任される仕事の範囲が広いというのがAT&Tジャパンの特徴だ。「従って、プロジェクトの一部として指示通り動いていればいいという仕事や、自己完結型の仕事はほとんどなく、自分から提案してプロジェクトをリードしていくことが必要です。営業、設計・構築や運用・管理部隊はそれぞれ連携しているので、他部署を巻き込んで自ら動ける人が求められ、それを私たちは『自立自走』型人材といっています。それをしんどいと思うか、やりがいと学ぶチャンスが多く恵まれていると思うか。後者と考える人には向いている会社だと思いますね」(熊谷氏)。

そういったチャンスは勤続年数に関係なく、実力さえあれば与えられるという。実際に、新卒で入社3年目の若手社員でも大規模案件ソリューションを採用されたという実例もある。

「自立自走」の一方で、上下や横のコミュニケーションも活発である。例えば、社長は年数回、若手社員とラウンドテーブルミーティングの機会を設け、社内の問題を吸い上げ、トップダウンで着実に改善していく。さらに、業績は個人だけではなくチーム単位でも評価されるので、横のつながりは必然的に強固になる。中途採用者の比率が3割にも達する中、違うカルチャーの人たちを積極的に受け入れようとするマインドも社内に自然と育っているという。「外資系だからといって自分は自分というドライな関係ではない」と、熊谷氏は話す。

また、研修制度はテクニカルスキル向上のための年次研修が数多く用意されている。資格取得も、必要な経費を会社が負担したり、取得後に報奨金を支給するなどサポート体制が整う。英会話学校に通う場合も、年間10万円を限度とし支給される。

戦力整備に向けた本格的な取り組みで今後更なる飛躍が期待できるAT&Tジャパン。成長性の面からも、キャリアアップの面からも、中途採用者にとっては魅力的な企業であることは間違いない。

リーベルコンサルタントから一言

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