転職成功者の声

転職を決意したきっかけや入社の決め手、今後のキャリアパスなど、
リーベルの支援で転職を果たした人たちのリアルな声をお届けします。

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Sky株式会社

K.Fさん

組み込み系ソフトの技術を武器に一次請けのシステム開発会社に転職
先端的かつオープンで一体感のある社風の中、設計力、提案力を磨く

プロフィール
有名私立大学の理工学部情報数理学科を卒業後、中堅ソフトウェア開発会社に入社。様々な機器の組み込み系ソフトの開発に携わり、顧客との折衝から設計、製造、評価まで幅広い業務知識を身に付ける。顧客の信頼が厚く、自信のある開発力を武器に、もう一段上の上流工程からの仕様提案やマネジメント力の向上を目指して転職活動に挑戦。Sky株式会社の内定を獲得し、転職に成功。
携帯電話、放送機器、輸送機器…。ソフトウェア会社に入社して以来、様々な機器の組み込み系ソフトを開発するエンジニアとして、12年の歳月を過ごした。
短納期で、少人数体制。何事も自分で調べて、試し、実装する日々。だが、精神的にきついと感じたことはなかった。プログラミングの仕事は楽しく、好きだったからだ。
チーム内の誰よりも速く、わかりやすくコードを書き、顧客からの信頼も厚かった。ただし、自分のスキルや実績に対し、所属会社からの関心は薄いように感じられた。
上流工程も経験したいが、現状ではそれも難しい。こうなれば、外の世界に活躍の場を求め、転職するしかない。迷いは一切なかった。
初めての転職活動。応募する会社は徹底的に下調べをして選考に臨んだ。そして勝ち取ったSky株式会社の内定。
成功した転職活動の経緯と共に、Skyに転職後の日々も合わせて語っていただいた。

人の3倍の仕事量をこなして得られた自信

高校時代から数学が好きで、大学ではプログラミング力を身に付けるため、情報系学科に進学した。卒業後は携帯電話の組み込みソフトの開発への興味から、その分野に強いシステム開発会社に就職。希望通り、携帯電話アプリ開発に入社以来5年間携わることができた。

—— 大学卒業後、就職したシステム開発会社ではどのような仕事をされていましたか?

Fさん:最初の5年間は、電機メーカー向けに携帯電話アプリを開発する仕事を担当しました。メーカーの子会社の下請けだったので、位置付けは3次請けです。当時は携帯電話向け事業の拡大期であり、短納期で新機種のアプリを開発する案件が山積。スケジュールが過密で残業も長かったので、超多忙な日々でしたが、プログラミングは好きだったので、苦ではなかったですね。人員が不足していたため、先輩からOJTで教わる機会はほとんどなく、率先して自分ができる仕事を見つけて、コーディングなどのやり方も自分で調べて取り組んでいました。基本設計、詳細設計、プログラミング、テストなど各工程を経験できたことが収穫でした。

—— その後は携帯電話開発から離れ、様々な機器のソフト開発に従事されたようですね。

Fさん:リーマンショックの後、携帯電話関連の案件が減ったため、以降は単発の短期案件にアサインされることが多くなりました。気象関連システムにはじまり、放送機器向けソフト、製造現場の生産ライン管理システム、車両向けバッテリー充給電システム、船舶向けデータ記録システムなど、業務内容は毎回異なるものばかり。幅広く受託開発を行っている会社だったので、人がいなかったり、足りなかったりする案件に回され、毎回常駐する客先が変わる状況でした。

—— なかなか厳しい勤務状況だったのではないかと思います。

Fさん:夜遅くまで作業したり、朝まで頑張って作ったりしたプログラムが顧客のクレームを受けて振り出しに戻ることは何度もありました。しかし、同じ失敗を繰り返さないのが私のモットー。様々な案件で、多種多様な成功と失敗を経験することで、自分のプログラミング技術が研ぎ澄まされ、周りのエンジニアにやり方を教えたり、逆に教わったりして互いに成長を実感できる仕事が、とても楽しく感じられるようになりました。

—— 経験を積まれて、任される仕事の範囲も多くなっていったのではないですか?

Fさん:特に、転職前に担当した船舶向けのデータ記録システムの開発では、同じチームの他のエンジニアに比べて3倍の量の仕事をこなしました、似たような処理を共通化したり、考え方をシンプルにすることによって、作業時間の短縮化が図れるようになります。さらに、発生しそうな問題を早期に見つけ、先取りして解決しておけば、時間のロスを防ぐことができます。これまでの失敗を教訓に自ら編みだしたやり方が実を結び、この案件では集大成として高い技術を発揮することができました。顧客からも非常に高く評価され、次フェーズ開発を私一人に任せるなど、信頼も厚くなり、私自身も技術者として自信を付けることができたのです。

大切なのは、応募先企業を入念に下調べした上で面接に臨むこと

システム開発に自信が付き、社内に残ってこれからもさらに経験を積んでいくキャリアも考えられただろう。だが、決断した選択は「転職」。なぜ、会社の外に出る道を選んだのだろうか。

—— 自信が付き、これからという時に転職の決断をされたのはなぜですか?

Fさん:常駐する客先でチームを組む他社のエンジニアとは、切磋琢磨することができ、とてもやりがいを実感する環境でした。一方で、私が所属する会社は、私の実績やスキルの向上に関心が薄く、「とにかく一人常駐して難なくこなしてくれればいい」というスタンス。プロジェクトが発展することはなく、会社への帰属意識も感じられない毎日でした。
また、顧客から基本設計を渡され、それを詳細設計に落とし込んで開発するパターンが長く続き、上流工程に携わる機会がないことも課題の一つ。このままではキャリアアップを図れないと、不安を覚えました。仕事に対して自信が付いてきたこのタイミングで、外の世界に出てどれだけ通用するか試してみたい気持ちから、転職活動に踏み切ったのです。

—— 転職活動の経緯を教えてください。

Fさん:転職ポータルサイトに登録すると、リーベルからスカウトメールが送られてきたので、一度面談してみようと思いました。私のキャリアを丁寧に見て、上流工程の仕事に就ける可能性やアドバイスの記載に信頼性を感じたからです。面談では10社程度の候補が挙げられ、特に薦めたいと前面に押し出してきたのが、組み込み系ソフト開発に強みを持っている株式会社Skyでした。
その会社で自分がやりたいことが実現できるか、Webサイト等を調べて徹底的にチェックしました。案件の大半が一次請けで、上流工程へのキャリアアップが図れることが分かり、自身も納得の上でSkyを本命に、それ以外にも数社に対して書類を作って応募。通過した会社の面接を受けることにしました。

—— では、その後は矢継ぎ早に面接を受けることに?

Fさん:いいえ、面接は詰め込むことなく、仕事の合間を見つけて1週間に1社という形で着実に進めていくと決めていました。面接前に応募先企業のことを再度入念に調べ、相手のことを十分に理解した上で臨むことが、非常に重要であると考えたからです。元々私は面接がとても苦手で、それを克服するためにも、頭の中を整理してアピールすべきことをしっかりと想定するなど綿密な準備が欠かせません。リーベルには苦手意識を伝え、面接の練習も繰り返し行ってもらいました。

—— そうやって満を持して面接に臨んだわけですね。Skyの面接はどうでしたか?

Fさん:最初にSkyについて知っていることを答えるように言われ、十分に情報を収集しておいたおかげで、事業内容や規模、強みなどをスムーズに答えられました。さらに、前職での実績やスキルを聞かれ、組み込み系開発が得意なこと、問題の早期発見と対策に努めてスケジュールの遅延やトラブルを防いできたことをアピール。苦手な面接でしたが、入念な準備の甲斐もあって滞りなく終えることができ、Skyから内定を得ることができたのです。

—— 転職活動では、組み込み系開発に強いもう1社からも内定を獲得されたそうですね。なぜ、Skyを選んだのでしょうか。

Fさん:2社を比較すると、Skyの方が組み込み系の分野が幅広くて規模も大きく、私が活躍できそうな場がより多くあると思ったからです。そして、何より面接を通じて、Skyのオープンな社風、チームで連帯して物事に当たる姿勢を感じ取ることができ、共感したことが大きかったですね。上長や同僚と一体感を持って仕事に臨む、私が経験したことがない働き方がしてみたくて、Skyへの入社を決めました。

入社して分かった想定以上の一体感とオープンな社内文化

Skyに入社したFさんは、大手メーカー製放送機器のメンテナンスツールの開発を担当。初めての転職活動を経て入社した会社で、当初は緊張感もあったが、周りに助けられ、すぐに円滑に仕事が進められるようになったと言う。Skyでの実際の仕事ぶりや社内文化について聞いてみた。

—— Skyに入社して、率直な感想を聞かせてください。

Fさん:実感したのは、面接官が言っていた「一体感」が、事前に想定していた以上に強いことです。職場の上司は私に付きっきりで仕事を教えてくれますし、周囲のメンバーも積極的にサポートしてくれます。皆で一緒に良い仕事をやって、顧客の要望に応えていこうという文化が根付いており、今までにない連帯感のある環境で仕事ができていることに、満足しています。
さらに驚いたのが、異なる客先に常駐して案件を動かしているリーダーやメンバーが、週1回自主的に集まり、情報共有や意見交換、問題点の話し合いを行っていること。つまり、互いに知恵を出し合って、自分の担当以外のプロジェクトもどうすれば上手くいくかを議論する場があるのです。様々な経験を積み、複数のプロジェクトを見ているリーダーが、メンバーの技術的な悩みや困り事に対し、最適な解決策を提案することもよくあります。これが結果的に、プロジェクトの遅延を防ぐことにもつながっているのです。

—— プロジェクトを超えた横串の関係があるわけですね。中途入社のFさんにとっても心強いと思います。

Fさん:また、社内の情報がオープンに共有されていることも想像以上でした。活用されているのは、社内ブログやSNSなどのツールです。社員一人ひとりがブログを持ち、自分が得た知識や技術、最新の商品情報、導入事例などを社内向けに情報発信して、共有化を図っています。あるいは、「Skyなう」という社内ツイッターを導入し、各自がハッシュタグを付けて、有益な情報を社内向けに拡散させています。
SkyなうはToDo機能を持ち、タスクの内容と期限を設定して関係者名をハッシュタグで発信し、スケジュール管理を行うことも可能です。社員が自分の名前で検索するだけでやるべきことのToDoリストが一覧でき、これにはリマインド機能もあります。加えて、名刺の申請や休暇申請、物品申請など申請類と上長の承認もSkyなう上で行えます。重要なのはこれらの情報に全社員がアクセスできることです。

—— 情報共有のレベルが、他社より一段抜けていますね。

Fさん:社員同士の交流会、勉強会、飲み会など、社内のリアルなコミュニケーションも非常に活発です。そして、ビデオ会議システムの大型モニタが全国各拠点に300台導入され、会議室だけでなく、社員が机を並べるオフィスフロアにも配置されています。フロアのシステムは繋ぎっぱなしで、例えば画面に向かって東京から大阪のオフィスに話しかけると、大阪の社員が呼応し、その場でディスカッションすることも可能です。とにかく社員同士がリアルとデジタルでつながり、一体となっているのが大きな特徴です。
ただし、Skyなうなどのツールは商品化して他社に販売するものではありません。これは元々チーム意識が強く、連帯する文化が根付いているSkyだからこそ機能するものだからです。

コツコツ積み上げた工夫や努力が「自信」につながる

Skyのオープンで一体感のある社風や社内ツールを駆使した仕組みに驚きつつ、満足感を得ながら仕事に打ち込むFさん。今回の転職が成功した要因、そして、今後どう活躍していきたいかを、最後に語った。

—— Skyで新しいキャリアがスタートしました。転職が上手くいった要因は何でしょう?

Fさん:プログラミング、システム開発の仕事を、長年突き詰め、前職の最後の仕事で集大成として力を発揮することができ、自信を得られたことは大きかったと思います。失敗したら、二度と繰り返さないために工夫をする。どうすれば速くプログラムができるかを自分なりに考え、日々実践する。そうやってコツコツと積み上げていくことが、語れる実績を作り、自信につながるのではないでしょうか。
もう一つは、リーベルにSkyという選択肢を提案されたこと。転職希望者の経験と希望を理解し、マッチングを図る力があるエージェントの支援を受けることも、非常に重要なポイントだと思います。

—— 転職のやり方についてアドバイスは?

Fさん:何十社も応募して複数の面接を同時期に受けるやり方では、十分な下調べができず、上手くいかないこともあるのではないでしょうか。特に私のような不器用な人間にとっては、詰め込み型の転職活動は不向き。一社一社丁寧に、自分がやりたいこととマッチするかじっくり調べ、面接対策も十分に行ってから臨むことを、私はお薦めします。

—— 今後、Skyでやりたいこと、目指したいキャリアを教えてください。

Fさん:社内の仲間と助け合いながらより良い仕事をしていくSkyの社風は、まさに自分が求めていたスタイルです。今後は、上流工程から顧客に提案できるようにシステム設計する力を鍛え、得られた成功事例を社内ブログなどを通じて、社員全員と共有できればと考えています。また、上長やリーダーが行っているような問題を先取りして解決するマネジメント力を自分でも身に付けて、会社の利益に貢献できればと思います。

—— Skyであれば、チームで働く仕事のやり方もマネジメント力もきっと身に付きますね。今後の活躍に期待しています。ありがとうございました。

ライター プロフィール

高橋 学(たかはし・まなぶ)
1969年東京生まれ。幼少期は社会主義全盛のロシアで過ごす。中央大学商学部経営学科卒業後、1994年からフリーライターに。近年注力するジャンルは、ビジネス、キャリア、アート、消費トレンドなど。現在は日経トレンディや日経ビジネスムック、ダイヤモンドオンラインなどで執筆。
◇主な著書
『新版 結局「仕組み」を作った人が勝っている』(光文社)(荒濱一氏との共著)
『新版 やっぱり「仕組み」を作った人が勝っている』(光文社)(荒濱一氏との共著)
『「場回し」の技術』(光文社)など。
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