転職成功者の声

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IIJテクノロジー

根岸 征史さん

「自分のやりたい仕事とは?」
3回の転職を重ねた根岸さんは、その答えをようやく見つけた。

プロフィール
慶應義塾大学大学院理工学研究科計算機科学専攻課程修了後、国内大手電気メーカーに就職。SEとして公共機関などのネットワーク構築に携わる。2年在籍後、ネットワークセキュリティ関連会社に転職。技術本部主任として、ファイアウォール、侵入検知システムの技術サポートやセキュリティ監査に携わった後、外資系コンピュータベンダー会社に入社。セキュリティコンサルタントを4年半務めた後、IIJテクノロジーに入社する。

会社の求める人材像と自分の方向性の違い

 「回数は多くなりましたけど、転職を重ねながら自分の焦点を絞っていったのだと思います。今、やっとやりたい仕事に辿りついた気がします」

  IIJテクノロジーに入社した根岸さんは、今回で3回目の転職。32歳という年齢を考えれば少し多い気もするこの転職回数だが、それは自分のキャリアに対する真摯な思いがあってのことだった。

  根岸さんは大学院卒業後、国内の大手電気メーカーにSEとして就職する。「顧客に近いところで働きたい」という考えのもとに選んだ道だった。配属されたのは公共系のシステムを構築する部署。設計などを中心に、大規模なプロジェクトの仕事をしていたが、次第に満たされない気持ちが芽生えてくる。

  「やはり公共系ということでこれまでに実績のあるものを使う仕事が中心。自分としてはチャレンジする部分があまりないと感じていました。それと業務はマネジメントが中心で、会社としても管理業務を担っていける人材を育成しようという意図があったようです。2年ほど働き、求められている人材像と自分の方向性が合ってないと気づきました」

  その頃、興味を持ち始めたのが、インターネットセキュリティ。ちょうど世間でも話題になり始めていて、「これから伸びる分野だろう」と考えていたが、社内には該当する部署がなかった。そこで自分で情報を集めて、ネットワークセキュリティを手がける会社に応募。規模は小さかったが、セキュリティの運用監視サービスなどでは当時国内でも先端をいく会社で、勉強しながら仕事をしていくことを考えると居心地のいいところでもあった。

  「そこには長くいるつもりだったのですが、経営的な問題もあって、予定していたプロジェクトが中止になったり、いっしょに働いていた仲間も散り散りになったりして。仕方なく、また転職を考えるようになりました」

自分のやりたいことを最優先に考える

  セキュリティの仕事にやりがいを感じるようになった根岸さんは、引き続きセキュリティ関連の仕事ができる会社を目指す。次に選んだのは外資系有名コンピュータベンダー。学生時代にも受けていたところで、会社そのものにも興味を持っていた。

  「人を育てて伸ばす会社で、若いときに働くにはいいところだという評判を聞いていました。そこではコンサルティング部門に配属され、ネットワークやシステムの問題を擬似攻撃で検知し、改善提案をする仕事を任されました。前の会社とは少し視点が違ったのですが、技術的には同じような分野。前のキャリアを活かせる部署でした」

  希望どおりに進んでいたように思えるが、根岸さんはまた転職を考えるようになる。

  「そこではネットワークセキュリティの問題だけでなく、情報システムや会社全体のセキュリティ、経営など、技術以外の部分のコンサルティングも求められるようになりました。会社として目指す方向はそれでいいと思うのですが、自分としては現場レベルでセキュリティをどう実現すべきかを、具体的に取り組んでいく仕事をしたいと思うようになってきて。上司にも相談したのですが、結局いい解決策は見つからず、1年ほど悩んでいました」

  いつも見ているIT情報サイトの転職関連のページになにげなく登録したのが、2002年9月。そこでリーベルのコンサルタント石川と出会う。会社の状況が変わったので一旦転職活動を中止したが2003年4月に転職活動を再開。相談を重ねた結果、自分の考えていることに間違いがないと確信した。

  リーベルから紹介されたのは3社だったが、第一志望は最初から決まっていた。「どこかでIIJテクノロジーの募集広告を見かけて、内容もいいなと思っていたんです。一次面接で、自分はプリセールスからコンサルティング、提案、設計、運用まで一貫して携わりたい、という希望を話しました。そこで横断的に仕事ができるという答えをもらい、心を決めました」

時間をかけて考えることに損はない

  内定後には再度、IIJテクノロジーと話し合いの場を持ち、お互いの希望をしっかり確認した。今回の転職で重視した、「自分の強みであるセキュリティの技術を活かしつつ、コンサルティングから、その後のソリューションまで携わる」という希望は受け入れてもらえた。逆にIIJテクノロジーからは「セキュリティ関連で会社を引っ張っていく存在になってほしい」と期待をかけられ、ますます意欲も高まる。

  「最初の内は自分が本当にやりたいことはわからなかったのですが、転職を重ねるうちにそれが明確になってきました。ただ、それは転職の際にはいつも自分のキャリアをじっくりと考えてきたからだと思います。いろんな人に相談したり、1年以上悩んだりもしましたが、そうやって考えることに損はないでしょう」

  一般的には転職の回数が多いのはマイナス要因となることもあるが、熟慮を重ねた上で会社を移ってきた根岸さんの場合には、それは当てはまらないようだ。

ライター:高橋 智

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